読み応えのある、傑作ホラー短編集


しっかりとしたストーリー構成、精緻な描写で綴られる、ホラー・サスペンスの数々。
今は一話だけ読もう……と思っても、作者様の世界観に引き込まれて、すぐにでも次のお話が読みたくなってしまいます。

現時点まで読んだお話の中では、『記念日には青い薔薇を』が特に印象に残っています。
舞台は美しい薔薇に囲まれた美しい温室なのですが、老婆の話を聞いているうちに、その場所が徐々に世にも恐ろしい秘密の園へと変わっていきます。彼女が隠し持った闇と業の深さに、うすら寒いものを感じました。おすすめの一作です。

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