アラサーはほろ苦い味。

読み進めながら、魚のワタのようにほろ苦い思いをもって浮かんでくる自分のアラサー経験。20代のように体力任せという訳にもいかず体調を崩したりして、メンタルもゆらゆらしてたな…。
魚の頭を介して「彼」に一気に距離を詰められた気がする、とドキドキするリアルさ、1,500字のなかに過不足なく物語が語られる、その塩梅の良さ。何よりラストに待つ、彼女の掌にあったものがふっとすり抜けていく感覚。佳編なり。

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