一組の夫婦の人生を彩ってきたナンバーたち。

長男が独立した夫婦。手元に残る次男も遠からず就職するに違いない。2人が、青春時代を彩った数々の名曲とともに来し方をしみじみ振り返る。

いいですねえ、長い年月を歩んできた「戦友」夫婦の小さな、でも温かく味わい深い物語。2人の間には時に嵐もあったでしょう、強い風が吹いたこともあったでしょう、でも花が咲き、陽光あふれる季節も足並みを揃えて過ごしてきたでしょう。

作中には様々なナンバーが登場しますが、音楽に詳しくない私でも充分楽しめたので、わかる読者ならその楽しみが倍増するはず。

ラスト近くの、旦那様のちょっとした「プレゼント」と奥様の反応も素敵です。どうも、御馳走様でした。

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