惑星#00

作者 淡島かりす

過ぎた科学技術が要求する代償を、あなたは背負いきれますか?

  • ★★★ Excellent!!!

地球滅亡後、人類が移住した惑星群で存在すらも定かではない惑星ゼロと、存在自体が謎に包まれている天才・アキホさんを巡る物語です。はるか遠い未来の物語ですが、あちこちに散りばめられた日本の文化が、和風好きにはたまりません(真顔) イルカを育てている教授が可愛いです。あと、SFのくくりでも、未来技術よりも日常に焦点をあてている話の方が個人的には好きなので、ぐっとツボを抑えられました。
最終話で明かされた真実が衝撃的すぎてなんとコメントしてよいものか。改めて読み返してみると、「ゼロを背負う覚悟」「真実は重くて見苦しい」などの言葉に頷かざるをえず。あまりに衝撃的すぎて、つい最初から読み返してしまったほどで、今更ながらに「彼」の名前に気がついたとかなんとか。
恐らく二人とも後悔してはいないのだろうとは思うし、それが当時彼らにできた最善の決断だったのだろうとは思うのだけれども、とにかくいたたまれない。アキホさんではないけれど、いつか誰かに興味を持ってほしい、自発的に知ってほしいと、切に願わずにはいられません。

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

十六番目の物語を読みおえたあとの読後感が、まだ胸の奥でやわらかな熱を放っています。

外殻で覆われた惑星群を舞台に、そこに暮らす人々の暮らしを描いたオムニバスには、まだ見ぬものや手の届かないもの、失… 続きを読む

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