進化論に始まりムニャムニャで結ばれる、ドタバタな回想録。

 ある日突然、孤児となった「レンジ」と弟の「コトラ」。二人は街の有名な浮浪少年「ケン」の元に身を寄せ、新たな家族として三人での生活が始まる。ギリギリのその日暮らしだけれど、そこにはいつも笑いと思いやりが溢れていた。
 やがて、猛烈な不況が世界を襲う。さらに厳しくなる彼らの生活……そんな中、奇跡が起きる! それは切実な欲求と強烈な意志がもたらした、人間の進化だった!
 その奇跡は、貧困に喘ぐ子供達の間にも同時に起こり始める。しかし皮肉なことに、そのせいで子供達の身に悲劇が……
 憐れな子供達を救うため、レンジ達は子供十字軍を結成する!

 持たざる者が身を寄せ分かち合い、逞しく生きていく。どんな災厄に見舞われようが、彼らはいつも朗らかで、痛快なほどに前向きだ。(まぁ、大体は)
 この回想録には、レンジ達が身をもって学んだ大切な言葉がいくつも散りばめられている。世の中がどう変わろうとも、幸せな人生に必要なものはいつも同じ。子供にだってわかるくらい、いたってシンプルなことばかりなのだ。
 是非読んでみてください。だってきっと、本当はみんなムニャムニャ。そして、人生はこれからも容赦なく続いていく! ムニャムニャ!

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