ムニャムニャは大切なことを易しい言葉で諭してくれる

進化論という壮大なテーマが冒頭に登場して……。
難解な話が始まるのかな?? と思いきや、まったくそんなことはなく、私のようなムニャムニャでも分かりやすい表現で、綴られています。

そう、この小説は、主人公レンジが大人になって、日記形式で、私のようなムニャムニャな読者でも理解できる易しい言葉で、語りかけてきます。

しかしながら、随所に、当たり前の大切さ、でも年をとって社会に出ていくうちに忘れてしまうような、真の幸せとは何かということを、諭してくれます。

お金持ちが幸せじゃない。立派な家を持っていることが幸せじゃない。自慢できる家族がいることも幸せじゃない。
幸せは、誰しもが持っているんです。だけど、気づかない。気づきたくない。
(特にコロナ禍の今だからこそ、ハッとさせられることがあるかも?)

キーワードは「ムニャムニャ」です。
ムニャムニャって一体何??
一言では表せませんが、この物語の至る所に登場して、すべてに意味を持つ。

それがムニャムニャです!
でも大丈夫! 読めば意味はわかります。

そして最後、私自身もムニャムニャだったんだな、と。

意味の分からないレビューになってしまいましたが、本当に面白いですし、家族や友達にも読むことを勧めたいほどの良作です!!

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