概要
あなたは誰と過ごしますか。
※第六回本物川小説大賞用に書いたものです。
コンテスト期間終わったので、タグ外しております。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人生最後の日に誰と何をして過ごすか?
性格が多少拗ねている私は「本当に最後の日なのか?」と疑いながら読み進めておりました。少なくとも登場人物達は最後の日だと信じて行動しています。
本作品は登場人物達の行動を淡々と記述するばかりで何の捻りも有りませんが、その丁寧な描写に私の拗ねた心も素直になり、最後の一日を過ごす人々に共感し始めました。
自分が作中の状況に陥っても、安寧の気持ちでこういう行動を取りたいものだと思いました。
作者の他作品では「人格メモリー」「片付け彼氏彼女」「朝ゴハン」を読みました。いずれも捻りなりオチが有ります。それらと比べて、本作品には捻りもオチも有りませんが、私は最も気に入りました。
短編にはMAX2つが信条な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!最後の1日の過ごし方
今日、世界が終わる。それは誰も逆らえない運命である――それを突きつけられた世界中の人々が迎えた『最後の日』のうち、1組のカップルに焦点を充てた作品。
全てが終わる中、町は荒れ果てインフラも消え失せかけた世界の中でも、最後まで普通の日常を過ごし続ける人もいれば、残された人々のために奮闘する人々、そして生き残る事を約束されたであろう人も存在します。そんな人々との出会いの中、カップルはどのような時間を共に過ごす事になるのか……。
何かが消える時に見せる最後の輝きのような、たくさんの出来事の中で交わし合う優しさが、儚く切なく、そして美しく見えるかもしれません。 - ★★★ Excellent!!!世界が終わっても、恋は。
まずタイトルが、語呂よく綺麗なので惹きつけられます。これがもしかしたら一番大切かもしれない。
全体としては、世界が終わる最後の日にデートをするカップルのお話。実際、こんなカップルいっぱいいます。カフェ行って、水族館に行って、これだけなら普通のデート。
でもそこに世界が終わる、とくるからどうにも切ないやら愛しいの気持ちが湧き上がってくる。
これは勝手な解釈ですけど、SFである意味をちゃんと持っているなと感心しました。現代社会からいたずらに遠くしたわけじゃない、隕石なんか落ちなくても度合いの違いはあれ現代社会は停滞してるんだから。それを訴えた上で、KANみたいなこと言いますけど、「必ず最後…続きを読む