人生最後の日に誰と何をして過ごすか?

性格が多少拗ねている私は「本当に最後の日なのか?」と疑いながら読み進めておりました。少なくとも登場人物達は最後の日だと信じて行動しています。
本作品は登場人物達の行動を淡々と記述するばかりで何の捻りも有りませんが、その丁寧な描写に私の拗ねた心も素直になり、最後の一日を過ごす人々に共感し始めました。
自分が作中の状況に陥っても、安寧の気持ちでこういう行動を取りたいものだと思いました。
作者の他作品では「人格メモリー」「片付け彼氏彼女」「朝ゴハン」を読みました。いずれも捻りなりオチが有ります。それらと比べて、本作品には捻りもオチも有りませんが、私は最も気に入りました。
短編にはMAX2つが信条なんですが、琴線に触れたので星3つにしました。

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