語りを繰り返すたび、新たな闇を呼び寄せる。次に迷い込むのは?
- ★★★ Excellent!!!
親から子、子から孫へ語り継がれる独特な口調。
朝廷の方角から見て鬼門、東北は丑寅の方角に住まう者。かつて夷族、夷敵と呼ばれた者の末裔たちは何を語らい合い、無聊を慰めるのか。
その妙に馴染む訛りで綴られた文は、座敷の畳のひんやりした感じ。梁がときたまきしむかすかな音。
そこに潜む『なにか』を感じさせます。
こりは、もっしぇごど。はやぐつづぎ読ませでくなんせ。