おかしくおもしろい妖怪ドラマ!

七ツ闇という町にある診療所「七ツ闇クリニック」。そこでは昔から物の怪が出るという……。

本作は町唯一の医師である山吹先生と、相棒(?)の着物姿の少女クロコが織り成す短編連作です。
山吹先生の医師の腕は確かなものの、クリニックは赤字経営。
あの手この手でやりくりしているのですが、そこで現れるのが物の怪たち。
各話には毎回個性豊かな物の怪が現れ、交流が奇妙でおかしく、そして楽しく描かれています。
全十話+αの構成はドラマを見ているようで、最終夜は終わってしまうのが惜しくなるのでちょっと読むのを躊躇ってしまいましたが、
しっかり素晴らしい展開になっていました。

物の怪はもちろん、独特なネーミングのおかしやことわざなど小ネタも利いている名作です。
ぜひこのクリニックの患者さんになってみてください。

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