ニャニャニャ…。笑い声が響くのは、月の裏側 猫の街。

無邪気で、甘えん坊のチョビさんと、
しっかり者で、食いしん坊のクロさんは、
ある日、お月様に依頼され、キロン。ポロン。足音も軽やかに、月まで駆けて行きます。

月の裏側では、猫がのんびり暮らしていますが、小さくても、その猫(ひと)にとっては深刻で、とっても困る事件を、
チョビさん、クロさんが優しく解決します。

特に印象的だった部分は、
猫の指は左右10本。10より先は「いっぱい」の判定で解決した
2話の肉派と魚派。
猫の街と、チョビさんクロさんの世界が優しく広がっていたと思います。

懐かしいフレーズ。飾らない無償の優しさ。
飼い主・ユキとの交流。
まるで、秋の夜長の肌寒さを、そっと包んでくれる月の糸で出来たブランケットのような物語でした。
猫達とユキとの物語を、そっと覗いて見て下さい。

この物語に関わる全ての方、この物語に出会われた全ての方が
悲しい涙ではなく、嬉しい涙で溢れる日々で満たされますように。

チョビさん、クロさんの最新の活躍は、
『猫のチョビさん、ニート観察日記』です。
クスッと、手厳しく、切なく、目が離せない物語も、是非是非ご覧下さい。

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