【グリムノーツ】未完の書【銀河鉄道の想区】

作者 さくらもみじ

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★★★ Excellent!!!

幻想的で美しい、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」。わたくしは読むたびに、胸に石ころを押し込まれたようにつらかった。はっきり言えば嫌いだった。なにをどう、ごまかしても、「名作劇場」じみた結末に反感に似たものを抱かざるを得なかった。

そこがよい、という方は多いだろう。わたくしは耐えられない。怒りさえ覚える。

だけど、グリムノーツで本気で泣けるとは、夢にも思わなかった。
愛は祈りに似ている。登場人物たちの愛は神に届いた……本作はそういう奇跡の物語だったと思う。長年のわだかまり、重いおもしを感動に変えてくれた真のストーリーテラーに感謝を述べたい。

★★★ Excellent!!!

 私はグリムノーツにはまってます。10月10日現在レベル56です(⌒∇⌒)
 それを踏まえて読ませてもらったのですが……。

 まず想区に、宮沢賢治の“銀河鉄道の夜”を持ってきたところにセンスを感じます。誰もがいわゆる昔話を題材とする中、“銀河鉄道の夜”ですからね。

 根幹ともいえる、メインキャラクターの個性もそのままで安心しました。そこにオリジナリティを出されたら、ファンとしては違和感しかないですからね(^-^; 更にはグリムノーツ未体験者にも優しい仕様になっていて、とても好感を覚えました。

 カムパネルラに、エクスがジョバンニと間違われている展開も、なるほどそうきたかとワクワク。そして本物のジョバンニは一体どこにっ!? 
 後半のエクスの推理にも驚嘆っ(>_<) そして熱いバトルのあとは涙腺が緩む感動が待っている――。

 皆さまも是非、グリムノーツと“銀河鉄道の夜”のコラボを楽しんでみませんか(⌒∇⌒)

 
 

★★★ Excellent!!!

簡潔にまとめられた物語なのですが、内容はたっぷりです。ところどころに挟まれるテンポのいい戦闘シーン、銀河鉄道の夜に直結している風景の描写、キャラクターのみんなが頑張っている感じ、そういうものがダイレクトに伝わってくるようです。
物語全編をとおして銀河鉄道の夜への愛情があり、グリムノーツというゲーム、キャラクターへの愛情があり、それが見事に重なり合って独自のストーリーを作り上げています。
文章も軽快でよみやすく、ゲームを知らずともその面白さが伝わってくる。とても読み応えのある物語でした。

★★★ Excellent!!!

「銀河鉄道の夜」にグリムノーツの要素が綺麗に溶け込んでいて、
終始感嘆しながら読みました。
両原作の雰囲気そのままに紡がれており、本当に物語の中に入ってしまったかのような錯覚を覚えます。

もう決して完結することのない「銀河鉄道の夜」ですが、
これが一つの結末の形であると思うと少し救われたような気がします。

★★★ Excellent!!!

未完の物語に結末を与える……この発想が、まず素敵だなと思いました!
これは「グリムノーツ」でなければできないことですし、その「結末」に至るまでの道程も素晴らしかったと思います!(特に緊迫感のある演出が良かった!)

タオ・ファミリーの掛け合いも楽しく、迫力の戦闘シーンもゲームを活かしており、見事でした!

各キャラの心理描写も詳細に描かれていたので、物語に入り込むことができましたよ!

本作を読んだ後に「銀河鉄道の夜」を読むと、また違った趣があるのではないかと思います!

★★★ Excellent!!!

ゲームは分からないのですが、過不足ない説明のおかげで設定もすんなり理解でき、キャラクターの性格もすぐに把握できました。
ミステリ要素もあって楽しめました!

未完、という厳然たる事実を乗り越えた先にある、美しいラストには思わずほろりとさせられます。
ゲーム原作としてだけでなく、ひとつの作品として綺麗に完成しているなーと思いました。

★★★ Excellent!!!

グリムノーツは知っていますが、銀河鉄道の夜を知らないので今日まで避けておりました。もっと早く読めば良かった、と後悔しています。

内容についてはネタバレになるので振れませんが、文章が丁寧で、まさに『物語』を読んでいる感覚です。情景がすっと頭の中に入ってきます。
良い作品に出会えました。次の作品も楽しみに待っています。

★★★ Excellent!!!

 私は『銀河鉄道の夜』については知っておりますが、『グリムノーツ』については全く知りません。
 ただそんな自分でもこの作品は十二分に楽しむことができました!
 作者様は『銀河鉄道の夜』の美しい世界の描写をゲーム的世界に巧みになじませることに成功していると感じました。
 さらに特筆すべきはラスト!
 不覚にもウルッ、と来てしまいました。
 

★★★ Excellent!!!

『銀河鉄道の夜』は、宮沢賢治作品の中でも取り分けポピュラリティが高く、またそれに正比例して、数多くの愛好家が存在する物語でしょう。

それで、この『未完の書』というお話なのですが、まず3万2000字という分量で、よくここまで高密度に練り上げられているなあと感嘆させられました。
周到に用意された伏線とミステリ仕立ての展開に加え、いかにもゲーム的な戦闘描写やキャラ同士の掛け合い会話など、エンタメの基本要素がぎっちり詰め込まれ、それでいて全体に上質な叙情性が漂っています。
当然『銀河鉄道の夜』に対する深いリスペクトも感ぜられ、たぶんそれゆえ原作に愛着のある人ほど、読了時に暖かい感動を覚えるのではないでしょうか。

……というかホント、反則的なラストシーンは卑怯の一言(褒め言葉)。
読んでて思わずヘンな声出そうになりました(涙)。

★★★ Excellent!!!

 東北が生んだ偉大な作家、宮沢賢治先生の「銀河鉄道の夜」…この作品が未完で終わったまま、10以上の版を重ねて書き直されているというのは、既に有名ですね。何故、宮沢賢治先生は何度も繰り返し書き直しながらも、完結までたどり着けなかったでしょう。そういうミステリアスな一面を持ちながら、今でもこの作品は愛され続けています。さくらもみじ先生の新たなアプローチを見ていると、こういう後の世の創作のために、未完の大作として残されたのかな、などとも思いますね。期待の新作、グリムノーツファンにオススメです!