サンタクロースは聖夜を駆ける

前半は陽太と奈々子の出会いとその距離が縮まっていくまでの過程が丁寧に描かれています。

お互いの過去、内面を徐々に理解していく二人。
ライバルから始まった関係は徐々にかけがえのないものへと変化していきます。
そんな二人に襲いかかったあまりにも悲しい出来事。
悲嘆に暮れる陽太の前に提示された手段は、彼女に追いつくこと。

巧みな構成と無駄のない語り口が素晴らしく、次へ次へとクリックする手が止まらなくなります。
「なんだこれ……すげぇ……」と感嘆したり、「く、悔しい……うますぎる……!」と悔しがったりと物凄く忙しく読んでおりましたが、ともかく陽太と奈々子の物語に圧倒される作品です。

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