祝!書籍化 読んで納得の、笑えて泣けてニヤニヤできる物語

とうとう読み終えてしまった。そんな感想が真っ先に浮かぶ、楽しい作品でした。
物語のあらすじは本編の解説を読んでいただくとして……
特筆すべきはやっぱりキャラクターです。もう時代遅れのような、絶滅寸前のような、着流し姿の、売れない作家・只野先生。
ヒロインをつとめるのは、どうにも要領が悪く、しかもついていない、振り回されるのが運命のような、まひるちゃん。
この二人が妙なことで出会い、事件に巻き込まれ、絆を深めていく様子が、コメディーたっぷりに語られていきます。
ホントにいろいろ起こるのですが、とにかくこの二人のかわす会話、そして雰囲気、気持ちがくっついたり離れたりがとにかく楽しい。
さらにテンポのいいふわりとした文章、そして気になる引きで、とにかく最後までパワフルに読ませます(笑)
刺激的なプロローグから始まるのは、まさに波乱万丈のストーリー展開、なにかとチグハグな二人にハラハラしつつも、妙に頼りがいのある只野先生の姿に頼もしさを覚えたりして……と、いろいろと書きたいことはまだあるのですが、これはもう読んだ方が手っ取り早いです。
そして読み始めたらあっという間に引きずり込まれます。
書籍化ということで本の宣伝をしたいところでもありますが、まずはこちらを読んでみてください。
きっといいウォーミングアップ、いえいえ『刺激的なプロローグ』となるはずです!

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