お風呂よりもあったかい石鹸のおはなし。
【書籍化作品】 ・『いちいち癇に障るんですけどっ!』KADOKAWAビーズログ文庫 https://kakuyomu.jp/publication/entry…
石鹸と共に疑問も溶ける。
石鹸1つが描き出す人間模様、心と心のふれあい、どれをとってもリアルですね。ストーリーに奥行きがあるので、文字数の数倍の濃密さを感じました。
妹を実家に残して嫁ぐ姉の後ろめたさ。少し妹思いが過ぎるのかな、と思いきや……。ラストまで読み通して胸に迫るのは、窪んだ石鹸が語る、妹の精一杯の気持ち。目線を揃えれば、違う世界が見えてくる。そ…続きを読む
北村薫は『小説が書かれ、読まれるのは、人生が一度しかないことへの抗議だと思う』と述べた。完全なフィクションであれ、実話を元にしているのであれ。小説を読むことは、自分が、自分ではない誰かに…続きを読む
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