その赫い双眸に魅入られた者は総てを喪う――ホラーの真髄がここに。
- ★★★ Excellent!!!
郷里の祖母が亡くなり、その葬儀に向かう主人公。
そこで出会ったのは白い猫、それに幼馴染みの女性だった。
昔を懐かしむ二人。幼馴染みに恋人がいるかと尋ねられた主人公は――――。
構成や設定、文体、登場人物の人物描写や会話劇に名前。各話の最後の一文のヒキ。
細部に至るまで、『怖がらせる』ことに妥協を許さず、緻密に創られた世界に唸らされます。
目を背けたくなるような残酷なシーンもありますが、そこも含めて良作の証。
たっぷりと怖がらせていただきました。
何を書いてもネタバレになるので詳細は控えますが、驚愕のラストが読む者に待ち受けます。正視に耐えうるか。
(知ってる人の眼が赫くなってたらどうしよう……(-_-).。o○0〇