第2話 目標八時
「よろしくって、本当にこの猫使ってあの子を逃がすの?」
「あんたがそうしたいんでしょ?とにかく、私は一秒でも早く、このむさ苦しいシャツを脱ぎたいの」
そう言いながらも、美蘭は急ぎ足で大通りに向かう。僕はサビ猫を抱えたまま慌てて後を追い、「お金は?」と催促した。今とっておかないと、一生なかったことにされかねない。彼女は渋々、という感じで立ちどまり、鞄から封筒を取り出す。中身は僕が迷子のサンドを連れて帰った謝礼。ふっかける金額は相手次第だけど、今日は十万あたりだろう。でも、彼女が僕に差し出したのは、たったの一万円。
「少なすぎ」と抗議すると、「だったら自分で仕事とってきな」と、にべもない。
「大体あんた、自分でトラブルに足突っ込んどいて、よくそんな事言えるわね。そっちに払ってもらいたいぐらいよ」
僕は何だか反論できず、そのお金を大人しく受け取るしかない。美蘭は「目標八時」とだけ言うと、大通りに出てタクシーを拾い、走り去ってしまった。
腕時計を確かめると、あと十分ほどで六時だ。日が落ちてから風が出てきて、アンダーシャツにブレザーという格好では少し寒いし、何よりみっともない。でもまずはとりあえず、美蘭がさらってきたサビ猫との間に回路をつなぐ必要がある。僕は猫を連れ、さっきサンドを追いかけた時に通った公園に向かった。
そこは忘れられたような場所で、夏場に生い茂った雑草が枯れ果て、無残な姿をさらしている。滑り台には使用禁止の貼り紙がされ、二つあるブランコの片方は鎖が切れていた。僕は塗装のはげたシーソーに腰を下ろすと、あらためてサビ猫の顔をよく見た。
「ウツボ、だっけ」
名前を呼ぶとサビ猫は口だけ開いて返事をした。魚のウツボに似た、だんだら模様なのでこの名前なのだろう。目を閉じていると、全身迷彩色という印象だ。
僕はあんまり雌猫と相性がよくないんだけれど、今はそんな事言ってる場合じゃなかった。抱き寄せて、その小さな頭が僕の首筋のあたりに触れると、ほんの一瞬、水に潜ったように目の前がぼやける。時には奇妙な匂いや味を感じたり、背中を何かが這い登るような感覚があったり、猫によって様々だけれど、とにかくそれが僕と猫の間に「回路」が開く瞬間だ。
いったん回路が開けば、僕はその猫を通して見たり聞いたりできるし、猫の感じてることも何となく判るし、相性さえよければ思い通りに操ることができる。まあ、別に大した事じゃない。うちの一族は揃って自堕落でろくでなしのくせに、こういう芸当は教わらなくてもやってのける。美蘭は虫、特に蜂の類が得意だし、
僕はウツボを抱いたまま、この雌猫の感じている事を探ってみる。機嫌はそう悪くないけど、かなりお腹を空かせていた。そろそろ餌の時間らしくて、家に戻ることしか考えてない。
「ごはん食べたらすぐに出ておいで。ここで待ってるんだ」と声をかけて、僕は彼女を地面に下ろした。駒野家の猫ドアは勝手口にあって、今はまだ出入り自由だけれど、封鎖されるのは時間の問題だろう。まあ、とりあえず今夜をしのげればそれでいい。僕の手を離れたウツボは枯草をよけながら公園を出ていくと、一度だけ振り向いて細い声で鳴いた。
さて、八時までの間に僕も何か食べたかったし、もう少しまともな服に着替えたかった。頭の片隅では絶えずウツボの動きを追いながら、僕は大通りに出てタクシーを拾った。
高校生のくせにタクシーとは贅沢な、という考えは僕にも美蘭にも理解できない。僕らは車も持ってるけど、こういうせせこましい住宅街じゃ駐車場を探すのも楽じゃないから、結局のところタクシーが一番合理的な移動手段だと思う。バスや地下鉄なんて面倒で乗っていられないし。
僕は一番近くにあるファストファッションの店でタクシーを降り、黒いタートルネックのセーターを買った。こういう時、アンダーシャツにいきなりブレザーという自分の格好は、忘れておいた方がいい。誰かがそれを変だと感じたところで、僕自身には何の異変も起こらないから。
トイレで服を着替えたら、あとは食事だった。土地勘のない場所だけど、何を食べようか。スマホで店を検索しようとして、僕は手を止めた。近くはないけど、行きたい店はあるのだ。
「本当に、君たち双子って面白いね」
「どうしていきなり、立て続けに現れて、しかもペアルックみたいに黒い服着てるの?」
「たんなる偶然」
そっけなく言うと美蘭は立ち上がり、「払っといて」と、僕の伝票に自分のを重ねた。それから「これ、返しとくわ」と水色のビニールバッグを押しつける。どうやら中身は僕から奪い取ったシャツらしい。彼女もどこかで服を買ったみたいで、黒いカットソーに、黒のパーカーを羽織り、下はこれまた黒のジーンズだ。制服のブレザーとスカートは、ふだん運動着なんかを入れるサブバッグに丸め込んであるようだ。
「目標八時」
小声でそれだけ言うと、美蘭は桜丸に「ごちそうさま」と声をかけ、さっさと店を出ていく。彼女のいた席にはすぐにジャージ姿の男が座った。この辺りは学生が多いので、夕飯時は下手をすると行列になるのだ。桜丸は狭い厨房の中を忙しく立ち働きながら、時おり僕の傍へ来た。
「替え玉、いる?」
「今日は、いいや」
後に一仕事控えている時は、あんまり食べ過ぎない方がいい。僕が断っても、桜丸はまだこちらを見ていて、「本当に、どうしたの?急に二人で、時間差攻撃」と、呆れたように笑った。その人懐っこい笑顔は、別れた時と全然変わってない。
あの頃、僕らは神奈川にある私立の小学校に通っていた。桜丸が六年生で、美蘭と僕は五年生。全学年合わせても百五十人ほどの学校だったので、生徒は互いをよく知っていて、桜丸と僕らは特に仲がよかった。
学校は小中高一貫でおまけに全寮制、というと良家の子女が通っていそうだけれど、実際は馬鹿高い授業料と引き換えに、子供の世話を丸投げしている家庭が若干含まれていて、美蘭と僕はそちら側だった。桜丸はまともな家の子で、父親はけっこうな規模の会社を経営していた。
全寮制とはいえまだ小学校だから、週末になると生徒たちは家に帰った。でも、親が海外に赴任中だったり、事情のある子は寮に残るしかない。美蘭と僕は永遠の居残り組で、それは要するに、シングルマザーである僕らの母親が、存在を忘れたい我が子を何とか遠ざけようとした努力の結果だった。
ただでさえそう面白くもない寮の生活は、週末になると宗教的な勤行にも似た、禁欲的な色彩を帯びてくる。それを逃れようと、居残り組の子供たちはあれこれと脱出を企てたけれど、一番よく使う手が「お泊り」だった。要するに、お人好しで親切そうな友達に目をつけて、一緒に連れて帰ってもらうわけだ。
美蘭はこの「お泊り」の達人だった。これは、と思う子に目をつけて口説き落とすのはもちろん、親に気に入られてリピーターになるのも忘れない。家事の手伝いは常に先回りしてやるし、話題が途切れないように場を盛り上げるのは当然、そしてまだ手のかかる小さな子供がいる家では、ベビーシッターに徹する。これだけやれば毎週行っても喜ばれるところだけれど、更に気を配って、繰り返し行かないように、何軒かでうまくローテーションを組んでいた。僕はといえば、美蘭に便乗して、家庭の雰囲気だけ心ゆくまで堪能して過ごしていた。
そんな美蘭が気を遣わずにすむ、唯一の場所が桜丸の家だった。彼が一人っ子なせいもあるのか、母親の
僕らも子供だったので詳しくは知らないけど、引き取り手のない犬や猫の保護活動だ。どんなに遠くても、何時だろうと保護する方針らしくて、亮輔さんが仕事で行けない時には百合奈さんが代わって駆けつけていた。保護された犬や猫のシェルターは山梨にあって、専任のスタッフも何人かいた。運営費用を賄うために、あちこちに寄付を募っていたらしくて、そのためのパーティーや講演会を企画するのも百合奈さんの役目らしかった。
というわけで、この夫婦には息子の世話をする時間がなく、寄宿学校を選んだ。そして同じ理由で犬や猫も飼っていなかったけれど、家のリビングには巨大な水槽があって、一メートル近くある銀のアロワナが悠然と泳いでいた。
「要するに、バランスなんだよね」
鈍い光を放つアロワナの鱗を見つめながら、美蘭は僕の耳元で囁いた。
「玄蘭さんが言ってたもの。世の中にはボランティアみたいに、誰かに何かしてあげたい人がいるんだから、受け取ってあげる側がいないと、うまくバランスとれないんだって」
それが真実かどうかは判らないけれど、僕と美蘭が帰属する
こんな連中、自然の摂理で淘汰されそうなものだけど、そこは生き物の不思議なところで、僕らの一族は別のある一族に寄生する形で、長い年月を影のように生き延びてきた。
彼らは僕らの一族が暮らしていけるように、十分な資金を用立ててくれる。そして僕らの一族は、例の下らない芸当も含め、昔から伝えてきた技を使って、彼らの一族が栄えるための手助けをするのだ。といっても、面倒くさがりの集団だから、誰もそんな事はしたくない。貧乏くじを引いた者だけがその役目を背負わされて、あとは全員がだらだらと寝て暮らす、という具合になっている。
いま現在は玄蘭さん、という人がその不運な人物で、美蘭は二十歳になったら彼の後釜を引き受けなくてはならない。彼女は貧乏くじを引いてしまったのだ、僕のせいで。
その事を考えると、僕はちょっとした迷路に入ってしまうので、今は見ないことにしておく。僕らの一族は、深刻な事から目をそらすのが得意なのだ。しかし、僕と美蘭は、母親が中絶するのを面倒くさいと先延ばしにしたせいで生まれてしまったわけで、この習性には感謝すべきなのかもしれない。
まあそんな具合で、桜丸と美蘭と僕はとりわけ仲がよかった。でも、彼は六年生の秋に学校を辞めてしまった。もちろん小学校は義務教育だから、公立の学校に移ったのだけれど、彼はその理由については語らず、「転校するんだ」とだけ告げて僕らの前から姿を消した。大人の事情に通じた同級生によれば、父親が騙されて会社を乗っ取られたという噂だった。
彼の不在が余りに大きくて、僕はその後しばらく泣いてばかりいた。美蘭はというと、案外さっぱりしたもので、「仕方ないじゃない」と、あたかも桜丸なんて最初から存在しなかったかのように振る舞った。ところが、それからすぐ彼女の身に不思議な事が起こった。何を食べても味がしないというのだ。最初は「なんかうちの寮の食事、急にまずくなったよね」と言っていたけれど、僕や他の子が「いつも通りだよ」と繰り返すので、ようやく自分の異変に気付いたらしかった。
それでも美蘭は別に自分のことを病気だとは思っていなくて、それもまた「仕方ないじゃない」で片づけていた。しかし実際のところ、味がしないものに食欲がわくはずもなく、美蘭はどんどんやせ細っていった。それでも平然としているのが彼女の奇妙なところだ。
彼女の「味気ない生活」はその後も続いたけれど、ある日突然、変化が訪れた。それは冬休み間近の月曜日で、学校が終わって寮に戻ってくると、美蘭と僕あてに、少し厚みのある封筒が一つ届いていた。差出人は桜丸で、住所は川崎。寮の先生はしょっちゅう泣いていた僕を気遣って、その封筒を先に渡してくれたのだけれど、美蘭はそれを一瞬でひったくると、バリバリと音をたてて破った。
中から出てきたのはクリスマスカードと、どこでも売っている板チョコ一枚だった。その質素さに、僕はぼんやりと「やっぱり桜丸の家、お金なくなったのかな」と考えていた。だっていつも彼の家で食べていたお菓子といえば、宝石細工のようなケーキだとか、傷一つない完熟フルーツだとか、バターをたっぷり使った焼き菓子だとかで、間違っても板チョコなんて出てこなかったからだ。しかし美蘭はその板チョコの銀紙をこれまた勢いよく剥ぎ取ると、貪るように食べ始めた。
「うっわ、このチョコレート、すっごくおいしい」
僕は我が耳を疑った。あれだけ味がしないと言っていた美蘭の口から「おいしい」という言葉が出るなんて、しかも食べているのは何の変哲もない板チョコなのに。でももしかしたら、美蘭が破ってしまった包み紙に「限定クリスマスバージョン」と書かれているかもしれないと思って、「半分は僕のだと思うけど」と訴えた。その頃にはもう美蘭は四分の三あたりまで食べ進んでいて、ひどく面倒くさそうな顔で一かけらだけ恵んでくれた。
結論から言うと、それは普通のミルクチョコレートだった。今の日本でまずいチョコレートにあたることは皆無に等しいから、おいしかったと言っても嘘ではない。でも、「すっごくおいしい」程じゃなかったのは確かだ。とにかく、その日を境にして、美蘭の舌には味覚が戻ってきたようだった。
その週末、僕らはせっかく勝ち取った「お泊り」をキャンセルして、桜丸の封筒にあった、川崎の住所を訪ねて行った。そこは住宅街で、小さな一戸建てと集合住宅が半々ぐらいに、ほとんど隙間なく建てられていた。どの建物も一様にくすんだ雰囲気を漂わせていて、クリスマスも近いというのに、イルミネーションを飾っている家なんて一軒もなかった。
桜丸の住所があったのは、その中でも特にくたびれた感じがする、木造アパートの一階だった。でも、部屋の番号は合っているのに彼の名字である「
「出かけてるのかもね」と美蘭は呟き、僕らはドアの前に腰を下ろして彼の帰りを待つことにした。やがて冷たい雨が降り出し、辺りが暗くなり、雨がみぞれに変わり始めたころ、隣に住むお婆さんが帰ってきて、そこは空き室だと教えてくれた。
「先週まではいたんだけどね、きれいなお母さんと、とっても可愛らしい男の子だったわねえ」
それから僕らは重い雪の降る中、お婆さんにもらった、骨の折れた傘を二人でさして帰った。寮に着いた頃には夕食の時間もとうに過ぎていて、無断外出で門限破りの僕らはこってりしぼられるはずだった。ところが舎監室に呼び出された美蘭は、僕の目の前でいきなり派手にぶっ倒れた。四十度近い熱を出していたらしい。そういえば、もらった傘は一本なのに、どうして美蘭だけずぶ濡れなのか、とても不思議だったんだけれど、どうやら傘は僕がほとんど独り占めしていたみたいだった。
その夜、トイレに行くふりをして保健室に忍び込むと、ベッドにいる美蘭はちょうど目を覚ましていた。
「美蘭、どうしてちゃんと傘に入らなかったの?」
「ばーか、これは作戦よ」
「作戦?何の?」
「病気になっちゃえば、無断外出の罰やなんか、うやむやにできるじゃない。私、あと二日ほどこの調子で引っ張るから」
それが本当なのか、負け惜しみなのか、いまひとつよく判らなかったけれど、ためしに触れてみた美蘭の額はすごく熱かった。そして確かに、僕らは何の罰も受けないままで冬休みを迎え、桜丸からはそれっきり連絡が途絶えてしまった。
僕と美蘭はその後、同じ学校の中等部に進んだけど、寮生活に嫌気がさしてしまって、高校からは都内にある姉妹校に移った。今は自分たちだけで住んでるから、まあまあの居心地。美蘭がいなけりゃ、完璧。
問題は家事全般で、掃除はロボット任せの最小限。洗濯は僕がコインランドリー派で、美蘭は自分でやってる。そして食事は、二人ともコーヒーと朝のシリアルぐらいしか自分で用意しない。
というわけで、僕らは外食が多い。そして色んな理由から、よく行く店というのが出てきて、青龍軒はその一つだ。ふた月ほど前、猫捜しの仕事帰りに小腹がすいたので、目について入った店だった。ところが、カウンターに座った僕らの背後から、誰かがいきなり「美蘭!亜蘭!」と肩を抱いてきた。僕は驚いて固まったけど、美蘭は瞬時に飛び退いて、守り刀に手をかけていた。その後でようやく、目の前にいるのが桜丸だと気づいた次第。
僕らの学校を去ってからの桜丸は、かなり波乱に富んだ生活をしていた。両親は離婚し、彼は母親の百合奈さんに引き取られたけれど、彼女は弁護士と再婚した。弁護士は桜丸の父親になる気はなく、彼は長野の親戚のもとで中学と高校を卒業し、その間に父親の亮輔さんは失踪してしまった。
とはいえ、彼は死ぬほど前向きな性格なので、真面目に勉学にいそしみ、都内の大学に優秀な成績で合格して、授業料免除という栄誉に浴している。そして奨学金とこの店のバイトで生活費をまかなっているらしい。
猫捜しで一回数万円の僕らから見ると、信じられないほど地道な話なんだけど、迷子の猫はそう何匹もいるわけじゃないし、トータルでどっちが多く稼ぐのか、僕にはよく判らない。
「美蘭、急いでたね」
桜丸は僕のグラスに水を注ぎながら、「彼氏と約束?」と探りを入れてくる。僕は「そうかも。夢中だからね」と気を持たせるけど、これは大嘘。美蘭は猛獣だから、彼氏なんてものはいない。でも、ちょっとした遊び相手ならいる。三十代の妻帯者だ。
僕らと再会したその時から、桜丸は美蘭の事ばっかり見ていて、僕はそれがひどく気に食わない。美蘭はといえば、わざとそっけない態度で、彼女の天邪鬼な性格を考えると、これは警戒レベルの危機的状況。何かのはずみで気持ちが通じたら、本気で面白くない。だから僕は、美蘭が三十男との不倫にどっぷりハマってるという話をでっち上げている。
とりあえず今は、子供の頃と同じように、僕らの関係は二等辺三角形という感じで収まっている。むしろ、僕だけが桜丸のアパートに泊まったり、一歩リードしてるってとこだろうか。そして美蘭の不倫情報を少しずつ流して、彼に「無理」だと悟らせるよう工作中。
問題はただ一つ。何があっても彼は、「無理」と言ったことがないのだ。
全く、どうしてそこまで前向きになれるのか。この後の仕事も彼に代わってほしいぐらいだけど、まあそれこそ無理な話。僕は自分が開けてしまったパンドラの箱を、自分で閉めに行くしかないのだった。
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