第28話「魔道物語はなまる大幼稚園児」

落ちものゲームとして未だに有名な作品「ぷよぷよ」

その原作は「魔道物語」というタイトルでメガドライブやゲームギアなどで発売されたダンジョン探索型3Dゲームが出発点だったということはあまり知られていない。




このゲームではそのシナリオをベースにしつつも、アルル・ナジャを徹底的に可愛くし、ぷよぷよの既存キャラクターを大いに活かしたRPG作品として仕上がっている。古いようで新しい作品とも言える。




今作では3Dダンジョンではなく、2Dのダンジョン。かわいい世界観と馴染みやすい音楽がいい。そしてアルルの可愛さだ。歩くアルル、走るアルル、ロープで上に上がるアルル、下に下がるアルル、木にぶつかるアルル、葉っぱの上をぴょんぴょん飛ぶアルル…とアルルの可愛さが目白押しだ。いやらしさがないので、女性でも可愛い~と声を上げるのではないだろうか。また、セレクトを押すとアルルの日記が読めたりするのだが、その内容も面白い。おまけにどこでもセーブが可能。




物語はアルルが幼稚園の卒園試験を受けるのだが、受けるためには認定証が必要。なので、その認定証を探すために山や森や地下水道を奮闘するストーリー。戦闘ではお馴染みの漫才から始まる。




また戦闘ではファジーパラメーターでHPが数字ではなく、文章で表現される。これは最初わかりにくくで非常に難儀したが、慣れると普通になってくる。まあ、慣れるまで大変なんだけど…。ちなみに相手に与えるダメージもこの表記だ。魔法はいつもどおり、ファイヤー、アイスストーム、ダイヤキュート、ジュゲム、ばよえーんがある。最初は弱い魔法しかないが、物語を進めていく内に威力が強くなり、種類も増えるぞ。




「今日もげんきだ、ぜっこうちょう」


「まだまだだいじょうぶだ」




敵はナスグレイプやスケルトンTなどお馴染みのメンバー。倒せば、レベルアップもしていくぞ。アルル一人旅なので、仲間がつくれないのが残念。(たまにカーくんが助けてくれることも)なので、回復アイテムや回復効果のある杖をたくさん購入しておくといい。おばあちゃんの家でマップが見えるのでどこに行くかわからなくなったら戻ること。




世界観や音楽、アルルの可愛さなどは素晴らしいが、ストーリーは一本道なので寄り道要素がないのが残念。でもかなり面白いのでぜひ一度遊んでみることをオススメするぞ。ひらがなが多いので子供が遊んでも楽しめるゲームだ。




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