スーパーファミコンをレビューしてみた。思い出も含めて。

第9話「グランヒストリア」

このゲームはバンプレストのオリジナル作品。非常に知名度が低く、ほとんど知らない人ばかりではないだろうか。

主人公はごく普通の村の青年だが、明日には婚約者と結婚式を控えた身。夜、婚約者と父の墓前に報告した後、二人は会話をし、主人公は先に彼女を帰した。すると、いきなり盗賊が現れ、主人公は殺されてしまう。しかし、ある魂に導かれ、主人公は息を吹き返す。だが、それは既に彼であって彼ではなかった。主人公は２０年後に起きる破滅の未来を回避するために歴史を変える行動をすることになる。

このゲーム、どうも地に足がついていない。全体的に暗い感じのRPG。だが、シナリオは非常に面白い。音楽はちょっと不思議で東南アジアをイメージしているっぽいのだが、どこか耳に残るんだよね。このサウンドに類似したものを他に聞いたことがない。

欠点としては、敵のエンカウントが激しい。おまけに後半では敵が正面のみならず、上空だの横だの、色々な場所にたくさんいるので倒すのが非常に面倒くさい。キャラクターの個性が薄く、おまけにゾロゾロ出てくるので感情移入はしにくい。ここら辺がもう少し良かったら評価も変わったかもしれない。ゲーム後半でのラストバトルにはパーティーメンバーを選べるが、誰を選んでも特に性能が違う訳でもないし、イベントがある訳でもない。もう少し何かあってもいいのでは。

EDは２通りあるが、どちらも良い部分と悪い部分があり、完全なハッピーエンドではない所が印象的。エンドくらい平和にと思うのだが……ある意味画期的かもしれない。

面白いとはあまり言えないが、シナリオには目を見張るものがある。色々惜しい部分が見え隠れするので、個人的にはリメイク希望の作品だ。

裏技

戦蔵で大もうけできる

810年までゲームを進める。

主人公がアサシナの国王になるイベントが起こったら新王都のひかえの間の戦蔵に行く。パーティに仲間を1人加えられるので、さんきゃく以外から選ぶ。

選んだキャラの装備品を全て外し、よろず屋や武器屋に売る。

また戦蔵に行って、仲間をパーティから外す。

いったん外に出てから戻って、また仲間にする。

売った装備品が戻っているので、繰り返すと所持金がいくらでも増やせる。