スーパーファミコンをレビューしてみた。思い出も含めて。

六恩治小夜子

第1話「スーファミって何ですか?」


今の平成生まれ世代は上の兄弟がいない限りは名前でしか知らないであろう、スーパーファミコン。




筆者が当時小学生だった頃、世間はストⅡブームで大いに盛り上がっていた時代であった。筆者の父が今は亡きワコウ電機でスーパーファミコンを買ってくれた。それがゲームをする初めてのきっかけだった。




今では信じられないだろうが、スーファミソフトの値段は高くて1万円前後(!)コーエーの戦国モノだとそれ以上もあった。たとえ安くても平均8000~9000円という非常に高値だった。今だと初回限定盤ならこの値段だろうが、普通のソフトだけでこの値段である。これもバブル期だからこそだろう。うちでは親がなかなかソフトを買ってくれなかった。




それは周りのみんなも同じようであった。そこで自分の持っていないソフトを友達の家に行ってプレイするというのが、周りで流行りだした。筆者もそれに便乗し、ゲームをしに様々な友達の家に行った記憶がある。一応、商店街の中にゲームセンターもあったが、中は怖いお兄さんでいっぱいだし、煙草の煙が充満していて、とても入れなかった。なので、そこには行かず、近くに有る本屋さんへ。何故、本屋さんかというと、そこには店外にアーケードゲーム機が4台あるからだ。全てネオジオの奴で1プレイ100円と小学生の財布にも優しかったこともあり、筆者はいつもそこでプレイしていた思い出がある。(残念ながら2000年頃に撤去されてしまったが)




そのゲーム機の横にはエロビデオの自販機があるのだが、これは本屋さんが独自に置いたものらしい。今ではDVDが主流だが、当時はVHSビデオが主流だった。自販機はガラス面がモザイクになっていて中身がわかりにくくなっているが、番号やタイトルはかろうじて見ることができる。お金を入れて好きなエロビデオの番号を押せば買えるという仕組みになっている。勿論、子供の筆者にそんなお金もエロ知識もなかったので、「この中には何が入っているんだろう?」といつも疑問符を浮かべていた。実は今でもその自販機は健在。ただ、中身はエロビデオではなく、遊戯王カードに変わっている。これも時代の流れか。




ちなみにその本屋では店内でスーファミソフトの新品で売っていた。買う人を見たことがないので、売れてたかどうかは不明。他にも、筆者が中学生の時に流行ったドラクエ・ポケモンのバトル鉛筆。それのブーム中は真っ先に大量入荷するなど子供たちに大人気のお店でもあるのだ。筆者自身、その店でよく買った思い出がある。今でもその本屋さんは健在で、アニメ化した作品の本の取り扱いに重点を置き、ライトノベルも取り扱うなどアニメ好きには優しい店となっている。




しかし、残念ながら去年(2017年)に閉店した。といっても完全な閉店ではなく、一部新刊取扱と注文した雑誌のみを受け付ける店へと規模を縮小した。その変わりように通り行く人は「この店に何が起きたんだ?」と疑問符を浮かべる。店内では何故かリサイクル用品も売っていたりしており、もう、何屋さんかわからない。前は深夜1時まで営業していたが、最近ではもう午後11時前には閉めている模様。




さて、94~96年当時、テレビではゲーム王国、64マリオスタジアムなどのゲーム番組が多数放送されていた。筆者は毎週かかさず視聴し、テレビに釘付けだった。特に64マリオスタジアムの司会は渡辺徹が務め、今でも彼を見ると当時を思い出す。無名のお笑い芸人が多く出演していたことでも有名で、グレートチキンパワーズ、アリtoキリギリス、海砂利水魚(今のくりぃむしちゅー)など出演していた。




世間もスーファミブームで盛り上がり、特に人気のあったストⅡがハリウッドで映画化したこともあった。主演はジャン・クロード・ヴァンダム。ストⅡのアニメ映画では小室哲哉作詞・篠原涼子が歌う「愛しさと切なさと心強さ」がCMでバンバン流れ、そのフレーズが有名になった。映画も大ヒット。地上派アニメでも放送されたりと大人気。この時、ケンの声優を務めたのが、あの羽賀研二である。悪いことをしなければ、ケンの声優は今でも彼だったろうに、かなりのハマり役だっただけに残念である。




話は変わって、筆者の小学校では体育館で教育アニメビデオをよく見せられた。ドラゴンボールのブルマの家が火事になり、悟空(子供)が火事を消すとかいう内容のビデオだった。その決まり文句が何故か「ゲームは1日1時間」だった。これはこのビデオに限らず、世間ではテレビも親も口を酸っぱくして言ってきたのをよく覚えている。それだけゲームに熱中する子供が多かったのだ。




ゲーム以外だと、雑誌「小学1〜6年生」ではサッカー特集などの企画で持ち切りだった。サッカーはこの時代、ヴェルディが圧倒的な強さを誇り、ラモス瑠偉、北澤、カズ、ジーコ、アルシンド、シジマールなどが大活躍していた時代だ。国民のサッカー熱が最も高かった時代である。(大半が引退して指導者に転身したが、カズだけは未だに現役というのは本当に凄い)90年代はバブル崩壊とは言っても、まだまだ熱さは冷え切っておらず、とても熱狂的で変に挑戦的な時代でもあった。




ここでスーファミの話に戻そう。スーファミといえば、言わずと知れた「ドラゴンクエストⅤ」が有名だ。父親を殺されたり、奴隷として働かされたり、結婚したものの、敵の手により何年も石像にされたりとドラクエ史上、最も苦労した主人公ではないかと思う。そのシナリオに涙したユーザーは数多くいたはずだ。PS2やDSでのリメイクも発売されるほど人気を博した。他にも、ファミコンのリメイクに留まらず、職業が増えたり、隠し要素も増えた「ドラクエIII」も有名だ。




その他、ファイナルファンタジーの「Ⅳ」「Ⅴ」「Ⅵ」はいずれもFF黄金期とも言わるソフトであり、未だに根強いファンが存在する。現在ではその作品のリメイクが数多く発売され、スマホゲーにも移植されているほどだ。また、堀井雄二や鳥山明など著名人が制作した「クロノトリガー」やファミコン版から圧倒的に進化した「ゼルダの伝説」カプコンの大人気横スクロールアクション「ファイナルファイト」「スーパーマリオ」「スターフォックス」「星のカービースーパーデラックス」……挙げればキリが無い。それだけ多くの名作が数多く存在し、スーパーファミコンはまさに日本中を虜にしたゲーム機だと言えるだろう。




特にドラクエは社会現象にもなり、ソフトの発売日には開店前から大勢の人が押し寄せ、何時間も並んだりする様子がニュースにもなったほどだ。久米宏が「任天堂というと花札のイメージが強いのですが……」とニュースステーションで発言していたが、彼の言うとおり、任天堂はそれまで花札などが主流だった。しかし、今では任天堂といえば、マリオ、ポケモン、ゼルダなどのゲームメーカーというイメージが一般的だ。リオ五輪閉会式で安倍総理がマリオよろしく土管から出てきたのを覚えている人も多いだろう。




ここでは、そんなスーファミを筆者が独断と偏見でレビューしちゃうぞ!









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます