第43話「フェーダ エンブレムオブジャスティス」
ジグソーパズルで有名な「やのまん」が手掛けたシュミレーションゲーム。ファンタジーと現実的な部分が強く合わさり、設定が深いのが特徴。後に続編が出たり、セガサターン版でリメイクが出ているが、個人的にはスーファミ版をオススメしたい。
このゲームでは帝国のやり方に疑問を抱いた脱走兵の物語。この脱走兵ブライアンはファウストの亡霊と呼ばれるぐらい強いが、根は心優しい青年。脱走を提案したウルフリング(人狼)の相棒アインと彼を慕う狐女のドーラたちの脱走から始まるのだ。
後に彼らはひょんな事から解放軍に参加し、打倒帝国軍を目指す。この世界では半獣な種族と人間が入り乱れ、独特の世界観を持っている。キャラも非常に個性的で設定が深く、顔グラフィックも綺麗。スーファミでこれだけの世界観・キャラがあるファンタジーは珍しいと思う。正義ではなく、帝国の悪行に業を煮やし、脱走から始まるのは斬新な設定だと言えるだろう。
このゲームはシュミレーションゲームだ。仲間は最大10人までユニットとして出せる。各ステージには各々勝利条件があるのでそれを守りながら敵ユニットを倒していこう。ただし、ブライアン・アインが倒されると問答無用でゲームオーバーなので前に出しすぎないよう注意。アインはHPが低いので中盤以降は倒されやすいので特に気を付けたい。
しかし、実は最初から味方側が強いので割とサクサク進められる。おまけにBGMが非常にカッコいいのでノリノリで楽しめていけること間違いなし。なるべく無益な殺生はせずに進めていくのがセオリー……だが、別にそれに沿わなくても実は問題はないのだ。
このゲームではどうやって戦闘を進めたかで称号が決まる。無益な殺生を繰り返しているか、否か。称号によって入ってくる仲間も違うし、称号が変わると部隊のやり方に反発して出ていく仲間もいる。
無益な殺生を繰り返しまくると攻撃力の高いキャラが集まりやすい。無益な殺生をせずにきちんと勝利条件を守っていると正義系のキャラが集まる。だが、彼らはHPが低かったり、攻撃力が低いキャラが多いため、使い所が難しい。中には称号に関係なく入隊する仲間もいるぞ。また称号によってエンディングも変わってくる。
戦闘でやられた仲間は死亡せず、捕虜の収容所にいる。キャンプ画面でしゅうようじょを選び、襲撃して助ければ再び復帰できる。ただし、メンバーからは外れているので、戦闘に出すメンバーを調整しよう。
このゲーム筆者は間違いなく10周以上している(笑) それぐらいドハマリして遊んだゲームだ。
しかし、残念なことがある。
まず、フェーダのセガサターンのリメイク版は音質が悪い。CGは今から見ると非常に雑な印象。ムービー、声があるのは臨場感が増して良いが、一部設定や展開がスーファミ版と違い、マイナーチェンジしており、難易度も上昇している。
後に続編のPS版が出ているが、難易度が高いこと、キャラの調整不足でかなり不評だった。元々やのまんは1990年にゲーム事業に参加し、フェーダの他にアレサなどの名作を出したが、あまりビジネスにならなかったのだろう。わずか7年でゲーム制作を中止。本業のジグソーパズルやカードゲーム制作にのみ力を入れるようになってしまった。
やのまんさん、今の技術ならゲームはもっといいものが作れるはず。ぜひ、フェーダまた作ってくれませんかね?
セガサターン版の細かすぎるマイナーチェンジまとめ
ブライアンとアインは同じ部隊に所属(スーファミ版では別)
バーゼル村の神殿でコウメイさんと初めて出会う(原作ではアルノスを倒した後)
トビカゲでないとラセツを倒せない。トビカゲがやられると強制退却。
スーファミ版ではまったく使えない役立たずのキャラであったシェーンが強化され、スーパークリティカルを多発させる強キャラに。
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