小休止・他人の機嫌をうかがう理由
恋愛遍歴編を終えて、またダラダラ書こうと思ってたけど、のんびりしてる場合じゃない。私にはやることがたくさんあるのです。しかもあと4日弱で2万字書かなきゃいけない。忙しい。鼻血ぶーしそうです。あー疲れた、いっそ鼻血ぶーしようかな! 黒縁君の白いシャツに鼻血をぶーだ! ニコニコマーク書いてやる! アッハハハハ黒縁君真顔で青ざめちゃうわ……ごめんね……。
黒縁君が近所のコンビニでつけられたあだ名「ペコペコしてる人」ですからね。嫌なこと言われてもペコペコしてるから、ペコペコしてる人らしい。客として(多分1人で)行ったコンビニで何があったんだお前……。
ちょっとモヤモヤすることがあるので、小休止にそのことについて書いてみます。
私、日常生活でよく「さえこさん、いつもオドオドしてるよね、言いたいことあるなら言いなよ」って言われるんですけど、そのことについてです。
読者の皆さんの周りにも時々いますよね、いっつもオドオドしてて、人の顔色ばっかりうかがって、自分の意見言わない人。いじめられっ子にあるあるなイメージある。
私もそうです。喋るときオドオドしすぎてめっちゃ挙動不審です。常にあらゆる角度から機嫌をうかがってます。ドアの開け閉めや物の取り扱い、声の大きさや高さ、話す速さ、顔面の不自然なヒクつき。そばにいる人の調子が気になってしょうがない。側にいる人の機嫌が悪いと、自分のせいな気がして頭がそのことでいっぱいになっちゃう。話し相手の機嫌に常にアンテナを張ってしまう。
指摘されるってことは、周りから見てるとイライラするんでしょうね。こういうオドオドした顔色うかがいって、自分の言動に責任をもてない自分勝手さの表れですから。私もそういう自分が大嫌いだし、周りからそんな人間だと思われてるの、気に入りません。
さて、メンヘラさえこが顔色をうかがってオドオドしてる理由って、なんだと思いますか? 人に嫌われたくないから? 何か言われるのが怖いから? 自分に自信がもてないから?
もちろんそういう理由もあります。てか、人に嫌われたくない・何か言われるのが怖いは最後の「自分に自信がもてない」に繋がるから、結局はあんまり変わらないことを並べてるだけですね、そういえば。
今回の話で大切なのは「自分に自信がもてたら人の顔色をうかがうのをやめるのか?」ってところ。考えたら、おそらくそうでもないと思う。あくまで私の場合です。他のメンヘラや気が弱い人々は知らん。
あ、言っておくけどさえこさん、元々気が弱い人間じゃないですよ。自我がないわけでもないです。多分本来は私、他人にかなりドライで我が強い人間だと思う。メンヘラのオプションのせいでこんなことになってるけど、自分の関わらないところでは人の気持ち、あんまり興味ない。
私が人の顔色をうかがったり言いたいことを言わなかったり理由は「顔色をうかがわない
と対人関係が続かず、言っても大丈夫なこととダメなことの区別が自分でつけられないから」です。
「顔色をうかがわないと〜って、誰でもそうじゃね?」って思います? 私はそうでもないと思う。てか、オドオドしてる人の顔色うかがいとしてない人のそれは種類が違うんですよ。
一口で顔色をうかがう(相手の感情をおしはかる)とは言っても、それが能動的か受動的かで印象がだいぶ違います。スムーズにコミュニケーションをする人たちは、相手の機嫌を「受け取って」いるんです。話し相手が出してきた顔の動きや様子から話し相手の気分を、自然に察知して臨機応変に適切な言動に繋げていく。
それに対して私がやるような鬱陶しいタイプの顔色うかがいは、相手の機嫌を能動的に「探って」いる。これってどこかで聞いた話だと「優しくしてもらうために自分と他人の感情的な境界線を侵害する行為」らしいですね。だから境界線を踏み越えられた側は気分が悪くなるんだと。
「人の顔色ばっかりうかがってないで〜」って言葉はそういう居心地の悪さから出るんでしょうなと思う。
「わかってるならやめたらいいじゃん」って声が聞こえてきそうだし、既に自分の中から聞こえてきてるんだけど、先に書いた通りやめられません。
なぜかというと、やめたらさえこさんの対人関係が破壊されていくから。あくまで私の場合はですよ?
なんだかさえこさん、受動的な機嫌の受け取りってのが、全然うまくできないんですよ。受け取るっていっても、受け取るものが見当たらない。意識しないと相手の出すシグナルに気づかない。
だから今度はこちらから人の言動を意識してたら、今度は人の考えを探るみたいになっちゃってる。相手はそれで嫌な気分になってるらしい。え、なんで? 理不尽。
仕方ないじゃないですか。シグナルが見つからないのに、人の気持ちに積極的にアンテナを向けずにコミュニケーションしてると、気づいたら手遅れになってるんですもん。今までの経験だと、話し相手が急に怒り出したり泣き出したり、一緒に話してくれなくなったりして、気づいたときには嫌われてる。自分が何を間違ったかは、自分ではわからない。
困るのは「気づいたときにはいつも手遅れ」ってところです。私も同じことを繰り返すのは嫌なので、人との関係を不本意ながらひとつひとつ消費しながらも「あれはダメ、これはダメ」と禁則事項を作っていってる。なのに、この禁則事項リストもなかなか信頼できない。
あとは、自分の中に「こう言われたらこう反応する」っていう定型文リストを持っておくこと。これは意識的にやってきたわけじゃないです。なんか物心ついた時からやってる。
相手が言ったこと・した反応に、自分が何を言うか・どう反応するかを対応させたリストがさえこさんの中にはあります。この中から自分で選びとった返しをするんです。選ぶ精度やリストの量・質に問題があるから、この方法に無理があるのはわかるけども。「さえこさんってロボットみたい」と言われたことあるけど、それでもマイアイデアで人付き合いするより100倍マシです。とりあえず関係が途切れることはないんだから。
人付き合いって地雷原を歩いてるみたいだと感じます。そりゃあオドオドしますよ。あなた、怖がらずに地雷原歩けます? 無理ですよね? 人の顔色ばっかりうかがってオドオドするのをやめろって、かなり難しい注文。多分怖がらないのは、地雷を爆発させずに歩くのが上手い人と手足が吹き飛んでも痛くないびっくり人間、あとは自分が吹っ飛んでることに気づかないお馬鹿さんだけですよ。
え? 地雷原を極力歩かないようにすれば良い? ごもっともですがごめんなさい。寂しくて死にます。伊達にメンヘラやってません。
うーん「この人ならこう考えるから、これを言われたらこう思うだろう」って推測できたらいいんだけどなぁ。なぜかそうやって推測すると、外れることが多いんですよね。だから相手が何を思ってるのか、一生懸命現状から読み取ろうとするんだけど……。
そもそも、表情なんて見たってわかるわけないじゃないですか。目が2つに鼻が1つ、口が1つです。目や口がなんか動いてるけど、それが何を意味するかなんて正確にわかりっこないわ。目が笑ってないとか知りませんよ。見えてるのは目は2つに、笑ってそうな口が1つです。
声色と食い違ってることだってあるじゃないですか。それどころか、どっちも笑ってるのに心の中では怒ってることだってあるらしい。あと、人によってどの顔つきと声色の組み合わせが何を意味するかって、全然違うみたいだし。怒ってると思ったら無表情なだけだったとか、あるあるです。
私が言いたいこと言わない理由、ここまで読んだらわかってくると思います。
何を言ったらバツ印がつくか判断がつかないのに喋れますか? 鉛筆転がして決めますか? あなた、地雷原の上で走り出せます? 踊れますか? なんなら跳ね回ってみてください。私なら嫌です。
話をしてるのが公的な場ならなおのこと。そんな無責任なことできません。
「言いたいこと言ってみろよー! どうせ言えないだろ!」と考えてる人はきっと、さえこさんは自分に自信がないから口を開かないものだと思ってるんでしょうね。「さえこは私が怖いんだ!」って。私なら何言っても怒らない。サンドバッグになってくれるって思ってるかも。
違いますわ。私があなた方と違って無責任じゃないだけ。自分の言動は、楽しい場の雰囲気や和やかなコミュニティを壊すって知ってるだけです。
それを「自信がなくてオドオドしてる」で切り捨てるあなたは一体何様なの?
大学の後輩にそんな評価をされたので、憤ってみました。先輩のいるところで言うからね、あの子。もはや陰口ですらない。チキショー。
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