偉大なる辻説法

わたしのように、先に『注意欠陥多動性菩薩』に出会ってしまった人と、こちらを先に読んで『注意―』を後にした人とでは、どちらの驚きのほうが大きいのであろうか。
いや、「驚き」とひとことで表したところでその内訳はそれぞれの作品に対してきっと異なるはずだから、どっちがどうとか簡単には言えないのかもしれない。
ただ、こちらとあちらの間にはものすごい落差が横たわっていることだけは確実である。かたや偉大なる辻説法、かたやボンサン赤裸々トーク。とにもかくにも併せて読まれることを強く強くお勧めしたい。この方のお話を聞いたがさいご、行間から溢れ出るお人柄にうたれて猛烈に改宗したくなる。真言宗に。

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