ダイアローグであり、モノローグ。AIの可能性が、人間の概念を、社会の通念を溶かしていく。これからの、そんな時代を丹念に思索した秀作。読む価値大です。
活字中毒者。ヘンテコなものが好きです。ヘンテコなものを書きます。
ミステリーの焦点となる「自殺の理由」には、SF的な設定をうまく活かしたやりきれなさがあって感心しました。自己の多重性をテクノロジーによって外部化したような二人のわたし。引用符に挟まれたわたしたち…続きを読む
もしも、自分が分裂したら。ある日、自分がふたりになっていたら。それはどちらも自分なのか、あるいはどちらも自分ではなくなるのか。この哲学的な問いかけに対するひとつの答えを、SFという形にすとんと…続きを読む
ぜひ『その先』が、読みたいです。 死んだ脳神経細胞を再生できれば! コンピュータの記憶容量や処理速度を向上させたうえ、記憶を要約・整理して『忘れる』機能も与えられれば! そして、両者をもっと緊…続きを読む
"わたし"という式を検めて演算する必要はなかった。"わたし"という現実が死の彼岸まで拡がりを湛え始めるまでは。彼女がこの物語を朗読するまでは。
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