パクり!?の現実に直面するとより響く一作

いま、まさにプロ作家の小説が、カクヨムで公開している私の小説の設定と"似ている"と発見してしまい、本作に辿り着きました。
根幹の着想をパクられたのかもしれない、偶然かもしれない、と悶々としていたのですが、こちらを読んで少しだけ「しょうがない」と思えました。
しかし相手より先に自分が出版できるだけの実力がなかったというのも事実ではありつつも、やはり悔しさはあります。(たとえ濡れ衣だとしても)

それゆえ、「生み出すまでの過程」「相手にとってあなたは「『良いもの』を与える立場にあった」という点」というのは、とても心に響きました。

その上で私は「書くしかない」という結論になりました。
糾弾しても自分の実力が上がるわけではない、パクられたかもと思う作品だけしか書けなかったとしてもやはり意味がない。
物書きの端くれとしては常に「書くしかない」これに尽きると思います。

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