「私はいつから全部が怖くなってたんだろう――」

今。いや、現代というべきか。

その呼び名や存在そのものへの疑義はさておき、
「ゆとり」や「コミュ障」といわれるような
時代感覚あるいは世代意識が現存しています。

本作はある意味、そういう感覚を活字化したもの
であるように感じてなりません。

「私はいつから全部が怖くなってたんだろう――」

最初の戦闘で主人公がつぶやくこの言葉にこそ
本作のテーマが込められていると思います。

「リアルよりネトゲ~」というタイトルが
なかなか意味深なのもいいですね。

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