くじけそうな心に響く、真っすぐなエールの物語!!

探偵学園にファンタジー要素の使い魔を付け加え、そこに助手の役割を持たせるという発想は、秀逸ながらも奇をてらわない王道!
平易な文章は少年少女にも充分読みやすく、レゾヌマンにて提示されたミニマムな推理問題には切れ味があります。
ついつい自分も読みながら謎解きに挑戦し、正解に辿り着けた際には思わずニンマリと笑みを零してしまいました^^

そしてなによりこの物語の最大の魅力は、使い魔エルが主人公に送る真っすぐな激励です!
頑張れという言葉さえ素直に解釈するのが難しくなった今の時代、これほど正面から飾りのない熱い言葉をぶつけてくる小説は、もはやあまり見かけなくなってしまったように感じます。

本来あるべき「少年誌」のコンセプトにもピッタリの素晴らしい作品だと思います!

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