名探偵への道

作者 桐華江漢

S級探偵に、俺はなる!

  • ★★★ Excellent!!!

推理の才能もないのに、探偵養成学校へ通う内気な少年の、成長物語。

偉大なSランク探偵だった父親の面影を求めて、探偵を志した主人公には、悲しきかな、探偵の素質がありませんでした。

探偵を育成する学校での成績はいつも最低。
ついには退学寸前に追い込まれ、次に行われる推理対決に勝たないと後がない状態です。

…恐らくはこの『推理対決』が、話の肝であり山場なのでしょう。
それまでは切々と主人公の生い立ちや境遇が丁寧に語られ、彼を取り巻くヒロインたちや助手(使い魔)が賑やかに状況を語ってくれます。

ともすれば、目玉の推理対決に突入するまでが長く、漫画の原作ならもっと巻き展開でも良いかなーとも思いますが、順を追って理路整然とキャラクターや舞台背景を描写する作者様の精緻な筆致は、地に足ついた一定のクオリティを感じます。

父の行方はどこなのか。
主人公の名誉挽回はあるのか。
謎めく要素も胸躍る要素も満載です。
カクヨム読者の皆さん、こじゃれた推理で灰色の脳細胞を働かせてみませんか?

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