この小説に出会えたことに感謝!

 亭主の好きな赤烏帽子、って諺がありますが。
あれですかねぇ。幸い田中さんも症状が軽そうだし、主人公が一緒になって合わせているうちに普通の幸せを見つけて、目が覚めるかもしれません。
 で、数年たって振り返る黒歴史になっていく。幸せな大人には真っ黒な黒歴史、というのが定番ですから、彼女もそうなって欲しいものです。
(←と、登場人物に感情移入してしまうほど心理描写が上手い)

 またタイトルがストレートで、それだけに田中さんの孤立が深く胸を打ちます。
ハルヒを知らなくても知っていても、読者を引き込むだけの作品としての魅力があります。
一方で、作者さまの創作、創作物への深い愛が感じられる作品でもありました。

楽しいひとときに感謝いたします。


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