第六十七回 Fate/Grand Order「ポホヨラのクリスマス・イブ 夢見るサンタとくるみ割り人形」のクトゥルー神話要素について④ 真相編
【最後の追加クエスト】
おい、ハチドリ、いいかげんにしろよ。
思ったより全然何も関係なかったですね。
それにしてもここで終わると仄めかされていた事物に対してなんとも消化不良であるように感じられます。クリスマスは、先のフォーリナー奏章の為の助走に過ぎなかったのでしょうか?
それは違う、と私は思います。Xで流れていくツイートを見ていて一つ一つ知識や異なる視点(型月世界の知識や一部の発想、疑問点などは僕自身では思いつかなかったです)を得た結果、この消化不良感は意図的なものである可能性が浮上しました。
【Fate/Grand Orderにおけるフォーリナー案件の注意点】
そもそもカルデアは「この事件には邪神が関わっているんだ!」と言い当ててはいけません。それはクリスマスイベントで藤丸立夏が「バステ……」と言いかけて止められたことからおわかりいただけるかと思います。
だからカルデアは「この事件にはなんだか良くわからないこともあったけど聖杯とサーヴァントが起こした事件だった」という形に纏めなくてはならないのです。特例は最初の事件であるセイレム、そして虚数空間であるイマジナリ・スクランブルくらいです。それ以外はクトゥルー的なものに対してなにがしかのガワを被せたり、ハワイのように上手く隔離して表舞台に上げないように工夫していたと言えるでしょう。
クトゥルー神話的な何か、に対する防衛手段として、偽装や隠蔽が非常に有効……というのはプリテンダーアビゲイルを語るうえで重要な話になるのでこれは覚えておいてください。
【“プリテンダー”サンタアビゲイル】
プリテンダーのアビゲイルが何者か。
プリテンダーのアビゲイルは何の力で戦っているのか。
これが今回のイベントの最大の疑問点でした。
クリスマスイベントにおいて、アビゲイルは卵――ダヴィンチちゃん的には楽器――を手に入れてプリテンダーのプリマとなりました。
ところでクトゥルー神話には「卵みたいな形をして笛のような音を時々鳴らしながら明滅するアーティファクト」があります。楽器みたいでイースターエッグみたいなそのアーティファクトは、名前を
プリテンダーアビゲイルは、このアーティファクトを用いてフォーリナーのアビゲイルが見る夢の中のアビゲイルなんだよ!!!!!!!(バーン)
ではそのメリットがなにかと言うと「プリテンダーのアビゲイルは、彼女が本来持つ邪神の巫女としての力を地球の神や旧神の力であるかのように使うことができる」ということが大きいです。
能力のポイントを思いつくままに纏めておくと「少女アビゲイルが夢見たバレエのプリマのような魔法を使うことができる」「少女アビゲイルが夢見たお菓子を持ってくることができる」「少女アビゲイルは夢を見てる間だけちょっとわがままになれる」といったところでしょうか。アビゲイルが見た夢の中のアビゲイルだから、現実のアビゲイルではない――
ここまで自信満々にアビゲイルがヒュプノスの力を使っていると言える理由は単純です。絆Lv4になった時の彼女のセリフがヒュプノスの招来の呪文だからです。
「
ダオロスの部分をヒュプノスに入れ替えただけです。
さらに! クトゥルー神話において! ダオロスを召喚する際に、先程紹介した
ダオロスとヒュプノスはこういった密接な関係にある以上、ダオロスの召喚呪文だったものをアビゲイルがヒュプノスの為の呪文として転用している可能性が非常に高いと言えるでしょう。
ここで私は疑問に思いました。なぜサンタアビゲイルがうつらうつらしている時にしか、この呪文を漏らさなかったのでしょうか、と。
【“フォーリナー”サンタアビゲイル】
クトゥルー神話のヒュプノスの加護を授けられたアビゲイルには、FGO世界に迫る他の邪神に対して担う重要な役目があったと思われます。
それが“真実の隠蔽”です。
たとえ神話的存在が近づいていても、これは神話的事件ではないと偽装し、なおかつ解決に導く、そういう機能がヒュプノスのフォーリナーとなったアビゲイルには与えられたのではないでしょうか?
というのも、ラヴクラフトが書いた「
この物語では、主人公と運命的な出会いをした友人が、薬物などの力を使いながら夢の世界への理解を深めることで、この世界のすべてを掌握する力を手にしようとします。その過程で夢の世界の向こう側にたどり着いた友人は恐怖の発作に襲われ瘴気を失うに至り、たどり着けなかった主人公に支えられながら二人は夢の世界からの逃避を開始するに至ります。ですがそんなある日、友は赤金色の光線に照らされて、気づけば一個の彫刻となってしまうのです。
恐怖と絶望に駆られる主人公に、周囲は言います。「何を言っているんだ、最初から君は一人ぼっちだったし、彫刻だって売り払わなかったものが一つだけ残っていたじゃないか」と。その彫刻の台座には“Hypnoth”と彫り込まれていました。
この友人は本当に存在していたのでしょうか、それともドラッグとアルコールに溺れた泥酔ノッブみたいな主人公が見た幻だったのでしょうか、真実は分かりません。ですが主人公の生きている世界からは友人が喪われました。そしてその他大勢の生きる世界では当たり前の日常が続くばかりです。
ヒュプノスには「夢だったことにする」ができるのはラヴクラフトの小説から明らかです。ヨグ=ソトースの力を授かって銀の鍵を振るおうとしたアビゲイルならば、
で、あるからして、外なる宇宙からの侵略に対する
フォーリナーに求められる機能を究極的に突き詰めるとフォーリナーとは名乗らなくなるんですね。たとえ領域外の生命体をしっかり持っていてもプリテンダーを名乗ってはいけないルールなんてありませんからね。対バーサーカー性能なんてアペンドスキルで持ってくりゃええんじゃい!
こういう役割があるなら、意識がハッキリ=夢をしっかり見ている時には、わざわざクトゥルー系列の呪文なんて漏らしませんよね。
あと余談なんですがアビゲイルサンタとシャーロック・ホームズのスキルは「マスタースキル強化」と「無敵貫通・防御低下」がそれぞれの個性として出ているものの、それ以外は非常に近似しています。回避・Aクリ・星出し・宝具妨害と実に実に良く似ています。ヒュプノスとダオロスの関係性と何かあるんじゃないでしょうか?
参考までにホームズについて考察した記事を貼っておきます。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880900124/episodes/1177354054917162784
【新説:ポホヨラのクリスマス・イブ】
サンタアビゲイルが隠蔽に成功したと思われる今回のクリスマスイベントの真相をお話したいと思います。執筆中、ニャルラトホテプに殺されていなければ、私はここで皆さんにこの戦いの真相をお伝えすることができるでしょう。
まずサンタアビゲイル爆誕の経緯です。
おそらくこれはニャルラトホテプの仕業でしょう。BBちゃんと織田信長はどちらもニャルラトホテプに縁が深い存在、百歩譲ってニャルラトホテプそのものが持ってきたところでBBちゃんかノッブのせいにしておけば、ニャルラトホテプが本来の姿・性能で顕現することはありません。
意味分からんアーティファクトを突然人間に押し付けて、大事件に持っていくのはクトゥルー神話では鉄板パターンです。ニャルラトホテプったらいつもそう! 甘い言葉を囁いたり、アーティファクトを持ち出した人間をガチ詰めしたりもしますが、まあおおむね人間に過ぎたる力をチラつかせるのが奴らの手口です。TRPGのシナリオとかでほんまよくやってる。
で、この異常プレゼントでサンタアビゲイルが爆誕。もしかするとこれは……ニャルラトホテプも計算してなかったのではないか……? とは思うもののあいつはノリと勢いで生きていることも多いので、あまり真剣に考えないでおきましょう。ヒュプノスパワーを受け止めてサンタアビゲイルが景気よく発進することとなります。
ただし、この先のフォーリナー奏章で切り込んでくる旧神側がドリームクリスタライザーを仕掛けてきた可能性もあります。ヒュプノスの所属がハッキリしないのでどこから仕掛けられたドリームクリスタライザーでもおかしくありません。この光る! 回る! デラックスドリームクリスタライザーの効果でサンタとなったアビーちゃんは、その力でサンタとして特異点に挑むことになります。
ここで重要なのがサンタイベントという「カルデアの恒例」にアビゲイルが紛れ込んだことです。これによって、アビゲイルが事件に積極的に関与しても「そうだね、それもまたサンタだね」で解決します。
その状態でおあつらえ向きに発生した特異点。ロウヒがクリスマスの準備を続けていたポホヨラです。
クリスマスのテクスチャを敷き詰めているので、ポホヨラに見えていますが、私はこれが既に地球上に無い異界だったのではないか?と思っています。地球の北極圏に直通する異空間がクトゥルー神話にはあります。そう、これまでお話した旧支配者イタクァの領域――ボレアです。
勿論FGOの宇宙にボレアは存在しません、ですがロウヒのポホヨラはボレアに見立てるにはお誂え向きです。理由はこれまでの解説でも書いた通り、ロウヒ自体がイタクァ(特にタイタス・クロウ・サーガにおけるイタクァ)に近い点が多く、ロウヒ自身が力を使う度に人の姿から離れていく度に目の色までイタクァに近づいているようにさえ感じられる演出があります。本当はクトゥルー神話の邪神たちは、ロウヒをイタクァのフォーリナーにしたかったのではないでしょうか? サンポの設計図(=ドリームクリスタライザー)を正しく使わせることで、ロウヒをイタクァのフォーリナーとして取り込み、たとえカルデアが勝利しても消えぬ痕跡を地球に刻みつけることが狙いだったのではないでしょうか。だとすれば「サンポを適切に使っていれば……」というのは確かに罠です。ロウヒのポホヨラを異世界ボレアに見立てて、ボレアの主ならばイタクァであると定義し、イタクァに似た要素の多いFGO時空のロウヒに対して「汝はイタクァ!」すれば邪神側のフォーリナー一丁あがりです。
ニャルラトホテプとしてはそういう計画を立てていたのかもしれません。ですから、アビゲイルがやるべきことはロウヒを説得し、心が暗く沈んでいくことを止めて、邪神の誘惑を振り切れるようにすることだった。なのでアビゲイルと藤丸が一貫して説得を重視していたのは、ロウヒが善良であること以外にも、邪神側のフォーリナーにさせない為の絆を結ぶ行為としても重要だったのではないかと思います。
ポホヨラとそれにまつわる邪神の陰謀を推測したところで、今度はバステト――旧神側の対応です。謎の猫女子はおそらくバステト(バースト)と見るべきでしょう。このバステトは旧神と呼ばれる反邪神の神々として知られており、かつて邪神たちを封印した神々であると言われています。ですが別に人間の味方ではなく、邪神を倒すついでに人間がどうなろうと基本的に無関心です。
ただ、人間を守って
しかしながらこの推定バステト。ビヤーキー、もといバイアクヘーを使っているところが引っかかります。ハスターの従者ですから、ハスターの下についているイタクァ=ロウヒと争っている時には使えないような気もします。なによりカルデアのロウヒ=シトナイを狙ってから使っているのです。旧神だから旧支配者の従者を無理やり従えることは可能なのでしょうか? 旧神の親玉ノーデンスも、夜鬼という従者を従えており、単純に旧神の勢力というならこちらでも移動には十分足ります。
ただバイアクヘーに乗ることでイタクァがオイタできないように牽制する運用方法もダーレス先生がやってるんですよ。イタクァ大暴れしてバイアクヘーを傷つけるとその、上下関係的に……まずいから……。そういう運用もあることにはあるから本当に悩ましい。
クトゥルー神話的にガチガチに勢力分けて動いているならわざわざバイアクヘーで移動するのはどうしても引っかかるものの、バステト自身も旧神とも旧支配者ともつかない立ち位置です。ラヴクラフトやクトゥルフ神話TRPGでは「気高き猫の女神!」と旧神なのですが、ロバート・ブロックは「かつて暗黒のファラオナイアルラトホテプと共に崇められて、その支配が終わった時には密かにエジプトから脱出した血なまぐさい儀式を奉じる信仰団体を持つ女神」として書いています。アビゲイルのヒュプノスと同じで、この推定バステトもそういった存在なのかもしれません。
それとロバート・ブロックの書いたブバスティスの子らなのですが
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880900124/episodes/1177354054884052746
こういう感じなので、あの推定バーストが「いやべつにそのものじゃなくてブバスティスの子らに当たる存在だからニャルラトホテプ側だよ」と言われてもまあ驚きはしません。
シトナイを狙ったのも「シトナイの中のロウヒが居るとサンポがそちらにわたるかもしれないので邪魔」と考えることができますしね。とはいえ、旧神側だったところで「サンポをカルデア側に使われると困る」だった可能性はあるので、この推定バーストは未だ詳しいところは不明です。
というよりは不明でなくてはいけません。こいつ選択肢で「バー……」って言いかけるとすごい勢いでマシュとかに止められますからね。止められたことで逆に「今回は隠蔽が主題なんだな……」と思いましたが……。
今回のシナリオの中で、アビゲイルは
そうなるとアドヴェントカレンダーと最初に話したのも偽装の一環で、本当はクトゥルー神話における魔術的な門だったのかもしれないし、正しき星辰において重要な星を外なる宇宙からの門という形で表していたのかもしれません。空の欠片の取得と共に、お菓子の味が上がっていったのは、呪を取り込んで
ともかく、これらのきな臭い要素が本編に現れる度にサンタ汁プシャーされてクリスマスにされます。しかもサンタ比率が上がったり暴力の化身ランスロット卿が出ることで、どんどんきなくさい気配は薄れてサンタパワーと円卓最強斬が暗黒神話の空気を一掃していきます。ここまで来るとアビゲイルサンタとしてはウイニングラン。起動したサンポが地軸をずらすことで強制的に訪れる星辰正しき時(おそらくはここでイタクァがロウヒに憑依できることになっていた)は、あくまで「ポホヨラを求めたロウヒ単独の暴走」として処理されます。邪神の気配? 知らんなあ? これはクリスマスを護る戦いである――承認! 本場仕込みの魔女裁判で魔女の問いかけを突破するアビー! ここで背後から北斎ではなくメルトリリスが応援することで宝具開帳! 夢が現実になる聖夜の魔法(※決してヒュプノスの力ではありません)でプリマになったアビーが良い感じに大活躍して大勝利! クリスマスバンザイ! という体裁が成立します。
そして一度特異点が解決してしまえばこちらのもの。アビゲイルはプリテンダー(ヒュプノス)の力でそれらしい体裁を整えて、夢のようなクリスマスをカルデアに届けてくれることでしょう。これにて一件落着、暗黒神話の気配なんて無かった、良いね? が今回の真相ではないでしょうか。
まとめると以下のようになります。
ニャルラトホテプあたりがロウヒを依り代にイタクァを呼ぶ為に暗躍しており、その過程でバーストの手のものも妨害or支援の為に暗躍していた。アビゲイルはその陰謀の一環で転がり込んできたアーティファクトと適合してサンタとなり、その陰謀を打ち砕いた。その陰謀を企てた旧支配者か、その陰謀に乗じた旧神かはわからないが、クトゥルー神話に属する何かはその過程を見てカルデアの力を測っていた。だがその力を測っていたのが何者かは、アビゲイルサンタが意図的にか無意識にか有耶無耶にしており、それ故に無事にカルデアは守られた。
あらすじとしてはこうです。そしてこういった各陣営の動きが藤丸立夏からは「クリスマス前に小さな特異点に来たら魔女ロウヒと出会い、大冒険の末に彼女を助け出すことができた。謎は多いが、素敵なクリスマスは守られた(イベント本編)」になるはずです。
あと藤丸立夏がモイモイトントゥのままだとクトゥルー神話的にはマジでやばくて、なぜかと言うとイタクァは犠牲者を自分の同族に変えることがあるんですよね。
イタクァの依代になりうるロウヒによって人外に変えられたままの藤丸がロウヒと戦った場合、普通に呪いで詰むパターンもあるし、ロウヒがイタクァに完全に取り憑かれたら藤丸立香もイタクァの眷属になっちまうんだぁよ。
なのでシトナイ(イリヤ)渾身の解呪はとてつもないファインプレーでした。あれがないと事故死の確率があった。シトナイが先に落ちてたらこれができなかったので、イリヤが狙われたこと自体は推定バーストが旧支配者側なら妥当of妥当なんですよ。旧神側でも狙う理由はあるんだけど、優先すべきとは思えないんだよな……。不慮の事故でシトナイがイタクァになられたらヤバいけどね。
他に触れたいこととしては正しい星辰とポールシフトでしょうかね。クトゥルー神話の神々は星の並びが良くないと動けません。これを私は天体そのものの位置が正確でなくては神々が正しい力を発揮できないという意味だと思っていたのですが、別に地球に神を招来するだけなら、地球から見た星座が良ければ良いので、地軸をずらせば十分でしたね。
一度呼べればロウヒの体を使って好きに動ける訳ですから楽なものです。そしてポールシフトによって既存の魔術を毀損して最高の星の下で好き勝手できるので邪神予備放題です。ちょうど白紙の地球を守ろうとするものもいないでしょうし、今のうちに地球に消えない傷跡刻んで人類戻ってきても四六時中Be with youです。喜べよ人理に這い寄ってやったぞ。ふざけるな。
だから完成したサンポで「地軸元に戻して」は「星辰正しき刻の否定」であり、それをやるとサンポ使ったところでもうイタクァには何もできません。非常に危ないところがちらほらあったけれどもこれで無事クリスマスは決着になるのです。
【最後に】
生きています。どうやらニャルラトホテプは私にこの文章を書くことを許したようです。そう、何を隠そう私こそ暗黒のファラオの祭司にして、這い寄る混沌の御使いなりせば……皆さん残念でしたね、これでかの黒き王の計画は成りました。
皆さんはこれからFGOでフォーリナーを見る度に神話の影とその裏に広がる外なる宇宙の事に思いを馳せるでしょう。
なんなら日常の様々な局面で暗黒神話に思いを馳せ、神話的存在の影を見ることでしょう。
その恐怖と好奇の陥穽に這い寄る混沌は忍び込む。あなたの脳神経にはもうニャルラトホテプが居るのです。
分かる範囲のことは書きましたが、今回の神話的要素は深く多く濃ゆいので、正直まだ語りきれていない部分がいくつかあると思っております。皆さんが気になるところがでたらいつでもご質問ください。
それでは次回までくれぐれも闇からの囁きに耳を傾けぬように。
初めてでもよく分かるクトゥルフ講座 海野しぃる @hibiki
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