何色もの 表情を持った パレットのように。

誰かに 呼ばれてる気がして、此処に辿り着いた。
いつもの道を 歩いていく ノスリさんを 見かけたんだ。
その街は、淡くて やさしくて、落ち着けるようで
でも、あなたが 住める場所では なかったんだね。

君が 雨の日に ともだちになった 小さな少年。
本棚の前で 黙ったまま お茶を 飲める しあわせの享受。
おだやかな 山の精。さみしがりやの 水の精。

笑顔は 人を 安心させるためのもの。
でも、笑顔は 本当のきもちを 隠してしまうこともあるから。
すきな人の笑顔を 心配してしまうよね、ほんとなの?って。
そして、変わっていくものの 罪を想う。

もっと 一緒にいたかったね、ふたりで。
君のワンピースの色が、そっと物語の色のように ふんわりと存在して
でもいつしか セピア色になって、空に 吸い込まれていってしまった。


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