概要
落葉舞い散る林の中で、二人の武芸者が命を賭して斬り結ぶ。
短編です。
どことも知れぬ林中で、いかなる因果があったのか、武芸修めし二人の男、刃と刃をぶつけ合う。
「剣雄綺譚」の作中世界であるシーラント王国、そのどこかで密かに行われた決闘の顛末。
外部サイト「小説家になろう」でも同内容の作品を投稿中。
どことも知れぬ林中で、いかなる因果があったのか、武芸修めし二人の男、刃と刃をぶつけ合う。
「剣雄綺譚」の作中世界であるシーラント王国、そのどこかで密かに行われた決闘の顛末。
外部サイト「小説家になろう」でも同内容の作品を投稿中。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!嫉妬を覚えるほどに格好いい戦闘描写
戦闘の描写はさほど難しくはない。
だけど、そこに匂いや空気、所謂臨場感と言うモノを生み出そうとすると、ちぐはぐ感が生まれたり、あるいはスピード感のようなものはとかく失われやすい。
また、格好付けた描写は作者の悦と捉えられかねないし、時として食傷気味にさえなってしまう。
柾木先生の作品はそこら辺のさじ加減がすごく絶妙。
暑苦しいほどに暑苦しい描写でありながら、だけど戦闘の臨場感が緊張感として心を冷やしてくれる。
肉感的描写はCG全盛の現代映画ではなく、古い(良い意味で)映画、『ベン・ハー』や『七人の侍』のような、そんな泥臭さや血生臭ささが伝わる描写である。
ゆえに、好きと嫌いはハッキリとわ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!西欧の武器を知っていると、ひときわ面白い!
日本の剣術、刀術と異なり、西欧にはまとまった「剣技」に関するレギュレーションは日本のような形では伝承されていないそうだ。
従って、現代に伝わる武器、武具などから、その用法、技法を類推するしかないという話さえある。
その点を踏まえ、この作品を読むと、非常に参考となる。
基本的に槍術は剣術にまさり、しかも相手は、あの、ハルバートである。
どう攻略するのか、こちらもハラハラしながら読了した。
結果、そう来たか! と快哉を叫ぶことに。
今後どんな対戦カードを作者が用意しているのか、また、主人公らしき彼が、その後どう生きていくのか、これから楽しみである。