素性もお互いの関係もほとんど読者に明かされていない二人が命がけの決闘をする。ただそれだけの短編なのにどっぷりと引き込まれました。作者さんの他の作品にも共通しますがとにかく戦闘の臨場感が凄い。描写すべきことはきっちり描写しているのにスピード感も損なわれていないのは文章のテンポが良いからだと思います。サックリ読めるのに後味は濃厚。長編の続きも気になりますがこういう短編にも期待したいです。
空気が感じられる、凄味が感じられる、痛み苦しみまで感じられる。立会いの描写の妙だと舌を巻きます。すごい。
かっこいいです。丁寧な描写を積み上げながも、余分を削り、その結果が、いぶし銀の描写というようなものになっていると思いました。とくにあのシーンはえぐかった(褒めてるつもり)。ついでに槍の使い方も…続きを読む
戦闘の描写はさほど難しくはない。だけど、そこに匂いや空気、所謂臨場感と言うモノを生み出そうとすると、ちぐはぐ感が生まれたり、あるいはスピード感のようなものはとかく失われやすい。また、格好付けた描…続きを読む
二人の戦士による、命を賭した決闘。意外な結末、そしてその後に残る余韻が色彩豊かな短編です。小説での戦闘描写とは、シンプルにしようとすると「必殺技!」「ドカーン!」「ウギャー」みたいになってしま…続きを読む
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