落葉の決闘

作者 柾木 旭士

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★★★ Excellent!!!

かっこいいです。
丁寧な描写を積み上げながも、余分を削り、その結果が、いぶし銀の描写というようなものになっていると思いました。
とくにあのシーンはえぐかった(褒めてるつもり)。
ついでに槍の使い方も勉強させていただきましたし。
熱さに、渋さ。そして哀しさ。そういった決闘に必要な要素が、この短い作品にはぎゅっと詰まっている。そう思いました。



★★★ Excellent!!!

戦闘の描写はさほど難しくはない。
だけど、そこに匂いや空気、所謂臨場感と言うモノを生み出そうとすると、ちぐはぐ感が生まれたり、あるいはスピード感のようなものはとかく失われやすい。
また、格好付けた描写は作者の悦と捉えられかねないし、時として食傷気味にさえなってしまう。

柾木先生の作品はそこら辺のさじ加減がすごく絶妙。
暑苦しいほどに暑苦しい描写でありながら、だけど戦闘の臨場感が緊張感として心を冷やしてくれる。
肉感的描写はCG全盛の現代映画ではなく、古い(良い意味で)映画、『ベン・ハー』や『七人の侍』のような、そんな泥臭さや血生臭ささが伝わる描写である。

ゆえに、好きと嫌いはハッキリとわかれるかもしれない。
だけど、熱い戦闘シーンが好き、武器と武器が擦れ合い人間ドラマがぶつかる世界を見たい、そう思うなら迷わずこの作品と長編を読んでいただきたい。

後悔はしないはずだ。

★★★ Excellent!!!

 ハルバードと剣の対決、というだけで、どうにもワクワクが止まらない。
 ご存じでない向きは、「ハルバード」で画像検索してほしい。言わんとするところが理解いただけると思う。
 それにしても手練れの戦闘描写である。落葉舞い散る情景の中に、長く続く余情を感じさせる短編の佳作と言えよう。

★★★ Excellent!!!

二人の戦士による、命を賭した決闘。
意外な結末、そしてその後に残る余韻が色彩豊かな短編です。

小説での戦闘描写とは、シンプルにしようとすると「必殺技!」「ドカーン!」「ウギャー」みたいになってしまい、詳しくしようとすると説明過剰・設定の羅列のようになってしまいがちなものです。この作者さまの描写力は、そのどちらにも陥らずに、本当に目の前で人物が躍動し、呼吸しているような感覚を与えてくれます。

この短編を読んで「かっこいい!」と感じたら、ぜひ同じ作者様の長編を開いてみて下さい。きっと後悔はしないはずです!

★★★ Excellent!!!

日本の剣術、刀術と異なり、西欧にはまとまった「剣技」に関するレギュレーションは日本のような形では伝承されていないそうだ。
従って、現代に伝わる武器、武具などから、その用法、技法を類推するしかないという話さえある。

その点を踏まえ、この作品を読むと、非常に参考となる。
基本的に槍術は剣術にまさり、しかも相手は、あの、ハルバートである。

どう攻略するのか、こちらもハラハラしながら読了した。

結果、そう来たか! と快哉を叫ぶことに。

今後どんな対戦カードを作者が用意しているのか、また、主人公らしき彼が、その後どう生きていくのか、これから楽しみである。