概要
盲の少女は、神域の夜市場に迷い込む
この作品は、百里芳さま主催の夜の市場企画出展作品です。
コンコン。コンコン。
不思議な狐の声に誘われ、盲の少女ナナシは八百万の神々が営む夜の市場に迷い込む――
コンコン。コンコン。
不思議な狐の声に誘われ、盲の少女ナナシは八百万の神々が営む夜の市場に迷い込む――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!心和むお伽噺。 コンコン。
昔読んだ『夜市』という小説を思い出す。恒川光太郎作で、角川が出版している……はずだ。『夜市』は同じ「妖怪の市」を描いているが、ホラーである。この作品は、「妖怪の市」というよりも「神の市」と呼べるものだが、そこにヒューマンドラマ的な要素がある。詳しく言うとネタバレになってしまうが、読んだ後に心が穏やかになるので、心がかさつく今にぴったりな作品。ここで言ってしまうのもはばかられるのだが、作風は小生が惚れ込んでいる「カクヨム」の作者様に似ている。いずれの作者様もノスタルジック・ファンタジーの書き手で、独特のリズム感を持った作品を提供してくれる。