それでも生きていきたいから、『僕』は今日も生きる。

いわゆる男装騎士ものは、割と見かけますが、『白銀のセシル』は他の作品とは大きく違うということを伝えてから、本文を書きたいと思います。

展開の先読みができない所が面白いです。
次はどっちに行くのだろうと、毎回わくわくしてしまうほど、テンプレからかけ離れた作品です。
次はこっちにいくのか、まさかのそこで?!、と何回驚かされたでしょうか。
多様な物語の展開の仕方に、飽きることはありません。引き出しの多さに感服します。
良い意味で期待を裏切ってくれる作品です。

キャラクターたちも皆魅力的で、世界観をより深く強固なものにしています。
私はシルヴィアを個人的に推してるんですが、主人公のセシルも、ラクロもテレジオもそれぞれ違った個性があります。
誰が誰だか分からなくならないので、スムーズに作品を読むことができます。
キャラクターが生きている、まさにそんな感じです。

地の文は軽すぎず重すぎずといいバランスで、会話文はそれぞれキャラクターの個性が出ていて、読みやすいです。
良いライトノベル、というのはこういうものを言うのだと思います。

読んで損する作品ではありません。
魅力的な作品『白銀のセシル』を読んでみませんか?

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