それでも生きていきたいから、『僕』は今日も生きる。
- ★★★ Excellent!!!
いわゆる男装騎士ものは、割と見かけますが、『白銀のセシル』は他の作品とは大きく違うということを伝えてから、本文を書きたいと思います。
展開の先読みができない所が面白いです。
次はどっちに行くのだろうと、毎回わくわくしてしまうほど、テンプレからかけ離れた作品です。
次はこっちにいくのか、まさかのそこで?!、と何回驚かされたでしょうか。
多様な物語の展開の仕方に、飽きることはありません。引き出しの多さに感服します。
良い意味で期待を裏切ってくれる作品です。
キャラクターたちも皆魅力的で、世界観をより深く強固なものにしています。
私はシルヴィアを個人的に推してるんですが、主人公のセシルも、ラクロもテレジオもそれぞれ違った個性があります。
誰が誰だか分からなくならないので、スムーズに作品を読むことができます。
キャラクターが生きている、まさにそんな感じです。
地の文は軽すぎず重すぎずといいバランスで、会話文はそれぞれキャラクターの個性が出ていて、読みやすいです。
良いライトノベル、というのはこういうものを言うのだと思います。
読んで損する作品ではありません。
魅力的な作品『白銀のセシル』を読んでみませんか?