迷わず読めよ、読めばわかるさ

タイトル的に結構コミカルなストーリーなのかと思ったら、とんでもない。
漢の熱さを、これでもかというほどに味わうことができました。
主人公ケンタのプロレスラーとしての矜持を示した戦いの数々に、身体が火照りっぱなしでした。

プロレスラーは夢を背負っている。
だからこそ、リアルに負けてはならない。
リアルに屈してはならない。

このフレーズが最初に出てきたのは結構序盤のほうでしたが、目にした瞬間に、最後までこの物語を読破することを決意させてくれました。


さらに物語に厚みを添えているのが、緻密な歴史背景の説明と巧みな風景描写。
プロレスが出てくるというだけで、これもう普通に立派な時代小説ですやん!大河ドラマですやん!

と思いきや、しっかりちゃっかりエンタメ要素も忘れない。
時代劇には欠かせないあのお人まで登場し、ドラマをさらに盛り上げてくれる。最高か!


いや、大変よいものを読ませていただきました。
漢の魂に感化されたため、今夜は夜通しシャイニングウィザードの練習に明け暮れたいと思います!

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