愚かな勇者を本物の勇者にするだけの、簡単なお仕事。

主人公は異世界から召喚された勇者様・・・ではなくて、彼を導くプリースト。名はアレス、腕も頭も極めて良いが、口と目つきは極めて悪い。そんな彼がボヤキつつも育てるのは、勇者とハニトラ要員しかいないポンコツパーティー。
タイムリミットは30日。爆発寸前の堪忍袋を堪えつつ、なんとか彼等を育てるも、待っていたのはまさかの・・・。
よくある「勇者」の言動も、視点を変えるとここまでかと、絶句を禁じ得ない理不尽の連続。そして今日も、アレスの毒舌が冴え渡る。
とはいってもこの勇者、ただの色ボケというわけではないようで。期限は迫り、それぞれの思惑が渦巻き、されど信仰は助けにならず。故にアレスはこう断じる、「これはビジネスだ」と。
「神なんて居ない」と言い切る腕利きプリーストは、果たして任務を完遂出来るか?

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