平凡の異世界召喚

作者 紅月

966

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★★★ Excellent!!!

変に引っ張るのでは無く、自然に少しずつ設定や過去のエピソードを読者に伝えていく文章力・構成力(作品紹介文が邪魔に感じるほどに)、行間を読ませる文章を書ける作者さんはカクヨムでは貴重な存在です。

本作の主人公は論理的思考に基づき危機回避に重点を置く人物なので、イベントが次々発生してもイレギュラーが起こりにくく安定感・安心感が強い為、物語にドキドキ感を求める人は物足りなさを覚えるかも。
主人公に“ぼくのかんがえたさいきょう”的チートが無いことも、物足りなさを助長させるのかも知れません。
ですが、“死に戻り”があるが為に危機回避に甘いこの世界において、彼の判断・思考とそれに基づき鍛えた技術は、脳筋達には理解されなくとも、鶏群の一鶴と云えるほどにチート的です。

俺TSUEEEやお約束では無い異世界転移物を読んでみたい方に是非お薦めしたい良作です。

★★ Very Good!!

異世界転生はチート必須だと思うんです。だってそれ以外に盛り上がる要素、どれだけあります?
チート無ければ死んじゃう環境において(生き返りがあるとしても)生きていくことは難しい。
それなのに順応したってことに注目したいです。
読み進めて知る主人公が身につけた能力に「ほほう…」としながら楽しむ。そんな作品です。

派手さはないですが、展開に対してのワクワクはあります。
ただ人によっては山あり谷ありがもっとほしい人もいます。
そこは個人の感性による地味か滋味かの差ですかね?
私的には地味だけど滋味溢れた良作。

難点とすれば、一気読みしたいタイプのお話のように思います。
なので、私も少し話数がたまってから読んでいます。

投稿、ご自分のペースで頑張ってくださいませー!

余談として、女性目線からのハーレムは鼻で笑う展開が多い中、この作品は下品ではないのがすごいです。

Good!

昨今の俺つええ全盛では乱雑になりがちであまり描かれない冒険者の思ってることや描写がとても細かくて、小さなことの積み重ねにあまりツッコミを入れたくならない部分はとても良いと思う。

一方で、こういうスタイルは評価するものの、肝心の小説の盛り上がりが少なくとても平坦。
つまり、物語としてはつまらないなと感じる部分も強い。
今のところ日記?を読んでいる感じ。
タイトルにある異世界召喚の設定もさほど役割を果たしていない。
どのようなスタイルで物語を作るにしろ、何かしらのワクワク感は必要なんじゃないかなと思う。

★★★ Excellent!!!

 加護があるから、資質を持つから、才能が開花したから。

 だからと言って、生活が華やかになるかと言ったらそうじゃない。

 神様は平等じゃないし、世界は理不尽だ。
 『蘇生』が出来ても人には生き辛い世の中だし、それに加えて人の悪意は留まるところを知らない。

 なら、諦めたって良いじゃないか。
 自分に出来る事をして生きてられるなら、それで……。

★★ Very Good!!

「チート過剰」「キャラの内面語りすぎ」「本編そこのけサイドストーリー」「描写がくどい」「戦闘と擬音だらけ」これらが合わない、飽き飽きした、という方々におすすめです。イベントは頻繁に起きるのにくどく書き込み過ぎないですし、主人公やサブキャラが内面を語って話が進まないなど一切無く、適度な緊張感とあと少し描写がほしいところを敢えてシンプルに表現する。まるで初期のスターウォーズやヘミングウェイのようだといったら褒めすぎでしょうか。また、サブキャラのお話はちゃんと本編から切り離し、別作品としてありますし、それを読まなくても本編に影響がないように書かれています。とにかく最初に言ったようなことが合わない方々、期待は裏切りません。保証します。良作です。

★★★ Excellent!!!

第六章まで読んでのレビューになります。

元の世界同様、それ以上のシビアな現実が横たわる異世界で理想と夢に破れた青年が、厳しい現実に翻弄され、仲間や大事な人々に支えられながら精一杯世界を生きようとする成長物語。

物語の殆どの部分が主人公アデルの独白で綴られる。派手さはないが、丁寧にアデルの心情を描写していて読みやすい。

主人公目線のみで物語を描いているため、主人公が関知しない他者の感情や、主人公が関心を持たないことについてはほぼ描写がない。その分想像の余地があると言える。ヒロイン視点で描かれたスピンオフ作品や読者の想像力で補いながら読んでいただきたい。

また、主人公は卑屈な程に自己評価が低く、人間不信の傾向が強い。これはアデル自身今までの人生経験から来るもの。彼の過去を知った上で読み返せば、また違った彼の魅力が見えてくる……かもしれない。

主人公が抑制的な性格をしていて、その彼の視点で語られる物語なので、終始淡々と進んでいく。展開も早く、余分な表現も無いのでコテコテのテンプレに食傷気味な読者に最適。

一読の価値は十分にある。