概要
家族ってなんだろう・・・・・・
鈴原忍はホームレスの少女アキラ共に自宅で暮らしていた。
そんなある日、重度の心疾患の障害を持つ妹、鈴乃が勝手に小児科病院を抜け出し戻ってくる。殆ど一緒にいたことがない妹の扱いに戸惑い苛つく忍。
コミュニケーションがまともにできない二人を見かねたアキラは、同じホームレスの青年誠司を加え、家族の真似事を提案し、四人は奇妙な共同生活をすることになるのだった。
障害者の妹を持った少年はやりきれない想いを抱え、自分の居場所を求める。
歯車が狂った家族達の再生への物語。
そんなある日、重度の心疾患の障害を持つ妹、鈴乃が勝手に小児科病院を抜け出し戻ってくる。殆ど一緒にいたことがない妹の扱いに戸惑い苛つく忍。
コミュニケーションがまともにできない二人を見かねたアキラは、同じホームレスの青年誠司を加え、家族の真似事を提案し、四人は奇妙な共同生活をすることになるのだった。
障害者の妹を持った少年はやりきれない想いを抱え、自分の居場所を求める。
歯車が狂った家族達の再生への物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!実写で見たい作品
あまり見られない、障害者の家族の感情的な暗部を、物語として増幅させた作品だと思います。
各キャラクターの方針、ストーリーラインもしっかりしており、
兄の妹に対する愛憎や、周りの人物が兄妹を助けようと奮闘したり、その中での個人的な苦悩などの心理描写も、ちゃんと書き切ると同時に、ほぼ全てのキャラクターが前へ進むような成長も書かれています。
私は特にお兄さんキャラの誠司の成長と決断は偉いと思いました。過去から逃げ出した自分と向き合い、忍と鈴乃のために逃避することをやめ、自分に出来ることをしようとする姿勢は、見習いたいと思います。
少し重い話しで、ジャンル的に好みがあると思いますし、娯楽とは言いが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!普通の障害者を扱った文学では味わえない心のストーリー
まず普通のドキュメンタリーや創作物に出る障害者をテーマにしたストーリーとは全く違う話の流れになっています。
とにかく作者独特の心情が現れているのか、主人公のものの考え方が非常に個性的な展開になっています。
各キャラクターごとの心情がきちんと描かれていますが、その発想が良い意味で常人の理解を超えています。だからといって話が破綻しているわけではありません。あくまでも設定上で変なことを言うキャラクターはいますが、話に矛盾は無いですし、きちんと話はできあがっています。
確かにアクが強い作品であるとは言えますが、このアクを良い味と思えれば、読み応えのある作品だと思います。