普通の障害者を扱った文学では味わえない心のストーリー

まず普通のドキュメンタリーや創作物に出る障害者をテーマにしたストーリーとは全く違う話の流れになっています。
とにかく作者独特の心情が現れているのか、主人公のものの考え方が非常に個性的な展開になっています。
各キャラクターごとの心情がきちんと描かれていますが、その発想が良い意味で常人の理解を超えています。だからといって話が破綻しているわけではありません。あくまでも設定上で変なことを言うキャラクターはいますが、話に矛盾は無いですし、きちんと話はできあがっています。
確かにアクが強い作品であるとは言えますが、このアクを良い味と思えれば、読み応えのある作品だと思います。

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