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「GAHHA撃滅作戦」終わる終わる詐欺と、この機会に読み専の方々への感謝。

 この九月から「短期集中連載」と銘打って、とぎれとぎれに更新してまいりました中編に、ようやく完結のめどが立ちましたのでご報告します。最終的に、全八話・六万字程度となりそうです。
「ちょっと待て、確か当初は全四話の二万字少々だったのでは?」「ってか、ごく最近まで全六話って予告してなかった?」などなど、疑問はつきないことと存じますが、とにかくそういうことです。手は尽くしたんですけれども、努力の結果、こうなりました。いや、この量じゃないと話が終わらないんですってば。マジで。
 ついつい思い出しますねー。去年の今頃も、長編の終了がズレにズレ込んで、最後まで話数と字数が膨らみっぱなしでした。うーん、全然成長しとらんですわ。ははは。
 ……すみません、全く面目ありません。

 ただ、ちょっと真面目に振り返ると、今回のこの作品はバタついて当然なところが色々とあったように思われます。
 なんと言っても大きいのは、途中から話をどんどん広げていってしまったことですね。第一話の冒頭でこういう文がありました。「日本政府は対モンスター用の防衛組織を各地に設けることを宣言。が、例によって縦割り行政の弊害が出て、防衛隊は国立、都道府県立、市町村立が乱立し」。
 この、国と県と市が相争うってところ、実はあんまり考えなしに書いてしまったところなんです。でもそれぞれのお役所に所属するパイロットを三人出してしまったら、そりゃその三人でドタバタを作ってみたいと思うし、お役所のそれぞれのダメなところとか、書き込んでいきたいと思うし 笑。
 挙げ句、中途半端な混乱じゃクライマックスにならなくて、一旦話が終わりかけたところから、全員参加の大カオスを作っていかざるを得なくなりました。そりゃ当初の倍以上にはなりますわ。

 ちょっと長編のカンが鈍っていたというのもあるかも知れません。第六話以降は実を申しますと、三回分のリテイクがありました。書いてみないと「うん、これじゃつながらんな」ということが判断できない、いちばん素人丸出しな執筆法。
 もっとも、カクヨム始める前だったら、こういうのは確実にお蔵入りになってましたから、曲がりなりにも完成稿まで行き着けただけ、少しは進歩したのだろうか? こういうやり方で連載をやっちゃいかんなあと思いつつも、連載だからこそ、土壇場で何とかストーリーをつないでここまでのカオスが作れた、というのも、確かではあるし。

 いずれにしても、当初予定の三倍の字数でやっと完結というのは、とても自慢できるものではありません。お読みいただいておりますみなさまには大変恐縮ですが、お気が向かれた時にでも、折を見てまた続きに目を通していただければ幸いです。
 よろしくお願いします。



 さて、ノート記事としては全く別件の話で、抱き合わせするのも失礼なんですけれど、日頃お読みいただいている方々、とりわけ読み専様に、この機会に改めて感謝の言葉を。

 湾多の本棚には、時々何作かまとまった形でごそっと読んで足跡を残していかれる方がいらっしゃいます。
 ただ、その方が作家さんなら後日そちらに寄らせてもらって……という交流ができるんですが、いわゆる読み専様の場合、作品を拝読してコメントを書く、という返し方が出来ません。
 もちろん、出来ないからどうだというのではありません。まあ要するに、ひたすらにありがたくも恐縮であるこの気持ちを、どこに持ったらいいだろうか、という話でして w。

 ある方のエッセイで読んだのですが、読み専と呼ばれる方々は、「作中にコメントをほとんど書かず、時には応援マークも残さず、近況ノートも書かないでコンタクトのチャンネルを作らず、黙って作品を読み、黙って星を置いていく」というスタイルの方が大変に多いとか。
 そんな流しの渡世人みたいな方がいらっしゃるんだろうかと読んだ時は思いましたが、ほんとにいらっしゃるんですねー。黙って星だけって方。
 この一月ほどの間にいらっしゃったある方は、さらに文章レビューまで残していかれたのですが、あれにしても作者サイドからは「Good job」を押すことしか出来ません。まあ、星とレビュー文で言いたいことは全部言った、とおっしゃりたいのか。それはそれでかっこいいし、ほんとに嬉しいんですけど。

 書き手としては、せめてこういう場で気持ちを述べさせてほしい、と思い、ひとこと申し上げます。これまで湾多の元においでいただいた読み専のみなさま、あと、読み専ではないのだけれども日頃贔屓にしていただいている作家さんの方々にも、もちろん。

「読んでいただいてありがとうございます」。

 そして、

「みなさまの評価は、湾多にとっての宝です!」。
 

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