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今更ですが、湾多の星のつけ方とか、フォローの基本姿勢とか。

 えー、湾多珠巳なる物書きがカクヨムに現れて、一年余りが経ちました。
 湾多のコメントの書き方は、降れば土砂降り……じゃないですが、書くとしたら長い。時に長過ぎる。そして、重たい、暑苦しい。一方で、すいぶん丁寧なメッセージ送りつける割には、星が三つなんて滅多にないんで、こいつは何を考えとるんかと 笑、眉をひそめられている御仁が多数いらっしゃるんだろうな、などなど、かねがね気にはなっていました。
 正直、自分でも自分の行動基準がどう転んでいくかわからなかったので、文章にするのを控えていたんですが、そろそろ一応の流儀が固まったかなと思えてきたんで、この機会に一文を設けました。すべてのケースで以下の通りに動いているわけではありませんが、湾多なりの大まかなお付き合いルールはこんなものです。


1.星のつけ方

・短編は二点満点です。一〜二万字程度までの作品は、商業レベル並みのすばらしい作品でも星は二つ止まりにしてます。
 何つっても、短編と長編ってかけるエネルギー量が違いますし。いや、三つつけたいなーって思うことは結構頻繁にあるんですけどね。やっぱり執筆時間からして何ケタも異なるもの同士を同列にはできないな、と。
 ただし、短編集になっていて、どれも二つ星レベルばかりの良作揃いだと、三つ星を献呈することがあります。

・長編の星は、原則として全文読み終えた時につけることにしていますが、進行中の長期連載作品などでは、ある程度その作品、あるいは作家さんの方向性なり技量なりがはっきりしたら、その時点で仮づけすることがあります。その際は後で増やすことを見越して、とりあえず一つとか、渋い付け方になることがしばしばあります。どうぞクライマックスで湾多を唸らせて、最終的に満点値まで搾り取っていただければと思います 笑。

・では、具体的な評価の仕方は……と話を続けようかと思いましたが、あまり意味がないような気がするんで自重します。結局のところはケースバスケースですし、突き詰めれば全部「なんとなく」「気分で」評価してることに違いないので。

・他、細かいところをもう一つ二つ補足しますと、
その一。えてしてバカ話とかお笑い系には甘いですね。単純に笑えたら勝ち、みたいな。たぶんこれ、三分ぐらいで書いたんじゃないかなと思えるようなしょうもないショートショートでも、爆笑させてくれたんなら仕方ありません。笑いは正義です w。
その二。表立っては言いませんけれども、下調べの質と量がすごいとか、誰もやらないような調査をしっかり報告してあるとか、あとは書き始めて間もない方だなと窺える作家さんの、精一杯書きました的なオーラがつやつやと出ている作品には、文章の完成度とか構成の巧拙と別の評価軸を設けることは、ままあります。


2.星を頂いた時や、作家フォローを受けた時の対応

・星に星を返したりフォローし返したり、というような馴れ合いは一切致しません……とハードボイルドを装いたいのは山々ですが w、まあ(どのような意図があるにせよ)「いいですね」と言ってもらえたら、「ありがとう、あなたも素晴らしいですね」と返したいとは思ってます。ので、応援マーク一つだけであれ、メッセージ付きの三ッ星レビューであれ、見知らぬ方から何かのアクションをいただいたら、ひとまずはその方のプロフィールを確認し、作品の一覧に目を通し、何か一作品は拝読させていただくことにしています。

・拝読させていただくのは、「なるべく近作で、なるべく短いもの」を優先します。近作が百何十話の長編しかない場合は、過去作品の短いものを。あるいは、読んでみた近作がどうにもポジティブに評価できないなと思ったら、(失礼ながら)他によさげなものを探します。湾多は基本的に天の邪鬼なんで、近作があんまりにも人気作だと、素通りしてあえて星の少ないものを先に読むこともあります 笑。

・短編が全然ないタイプの作家さんの場合は、まあスルーするのも何なので、長編作の最初の四、五話ぐらいまで目を通します。

・という感じで拝読させていただいた結果、どの作品をどう読んでもポジティブなことを書くのは難しい、もしくは、あまりにも創作姿勢が違いすぎる、と思えた場合は、ありがたく星をちょうだいいたしました、と画面を拝み、軽く一礼してそのページを去ることにしています。

・拝読した作品が湾多的に「当たり」で、かつ長編の未完作品の場合は、もうしばらく読み進めてから、作品フォローするかどうかの判断をします。これすなわち、湾多の場合、作品のフォローは基本的にしおり代わりです。

・近作を含む三つ以上の作品で「当たり」が見つかった時は、応援メッセージでのやりとりなどを経た上で、その作家さん個人をフォローすることがあります。現状、湾多の個人設定は、フォローした方からのすべての通知を受けとる形になっています。逆に言えば、お仕事ぶり全部を継続的に拝見するつもりでフォローしてますので、そこまで何もかも読ませてほしいとは思えないかも、という方には、作品フォローだけでとどめたり、短期集中で読みたい作品だけを読み漁らせてもらったり 笑 します。逆に、フォローしたいのは山々だけれども、こんな多作な人をフォローしたらえらいことになってしまう、というケースでは、あえて自重することもあります。まあ、なるべく頻繁に様子を見に行くことにはしてますんで、それで勘弁してもらうということで。

・やたら忙しい時期に星とかメッセージを頂いた方には、こちらからのリサーチが間に合わず、半ばもらいっぱなしになってるケースも多々あります。思い出した時に改めて寄らせてもらうこともありますが、応援等で何度となくお名前を目にしていたら、もっと早く伺いに出向く……かも知れない……と思うので、今後ともよろしくお願いいたします。



付録 全国のカクヨムユーザーから寄せられた、「湾多をめぐる問い合わせ・その他」から抜粋 (大嘘)

Q 湾多って作家から、急に応援メッセージもらって、別にそれはいいんだけど、文章がやたら長くてくどくて胃にもたれそうで、正直うざいんですけど。
A 遺憾ながら、それが基本仕様です。手書きで長ったらしい手紙なんかをやりとりしてた世代の生き残りであるため、本人は今風の軽くてあっさりしたスタイルに抵抗があるそうです。「書く以上は、相応の中身を相応の量で語れ」という主義でやってますんで、文が重めになります。まあ、世の中には色んな書き手がいるものだなとやり過ごしていただければよろしいのではないでしょうか。

Q 書き込みがやたら上から目線っぽくて、アドバイスが役に立つ立たない以前にイラッときます。
A 二〇二二年の夏以前に書き送ったコメントの中には、頼まれてもいないのに踏み込んで書きすぎたかも(本人談)、という例はそこそこあったようで、「反省している」とのことです。同年の秋以前だと、ポジティブなこととネガティブなことの両論併記にすることを半ば習慣にしていたため、これまたいらぬ反発を買ったケースもなきにしもあらずで、「自らの未熟を痛感している」とのことです。「こういう書き方をしてはいかん」と反面教師にするつもりで、横目で通り過ぎていただければと思います。

Q けっこういいことばかり書いて作品をほめてくれる割には、星が一つきりとか、星ゼロとかって、口とやることが食い違ってませんか?
A 前項をご参照ください。色々あって、現在の湾多はなるべくポジティブな物言いを中心としたメッセージの書き方になってます。本音モードだと、「一方で」と続けて問題点のようなことも書き並べるんですが、新人賞公募に出しますと公言してるような作品などでもない限り、とりわけ初対面の方には、そこまで踏み込んだことは書かないようにしてます。でも、いいところがほんとに感じられない作品だったら、そもそもメッセージなんか書かないらしいので、前向きな書き込み内容はそれとして受け取っていただければ、とのことです。

Q 別に悪い印象はないんですけれど、重厚長大なコメントにどう返していいものか、戸惑ってます。
A それをそのまま書いたらいいと思います。次があるとしたら、本人もある程度配慮した書き方になるでしょう。

Q 読んではほしいし、応援も星もほしい、でも、湾多のウザいメッセージはいらない。どうしたらいいですか?
A 悪意がにじみ出ない程度のシンプルな短い返し方を何度か繰り返せば、遠慮するようになるかも知れません。ただし、「あ、好きに書き込んどいていいってことだな」と誤解して、作家の返答が全然ないまま、湾多が一方的にメッセージを書き込み続けている、などという連載も、カクヨムには存在します 笑。逆に言うと、少々つれなくしても気に入った作品は読み続けますので、適当にあしらってやっていただければと思います。

Q 応援マークがほとんどつかないけど、作品フォローは続けてる。本人、読んでます?
A 基本、湾多にとって応援マークは「メッセージを書き込む際に必要な手順だから押す」というものになってます。たまにノリと流れで連載の全話に応援を入れることもあるようですが、だんまりで読み続けるのがデフォルトのスタイルのようです。ただ、割ときっちり読み続けてる作品と、しばらくご無沙汰している作品があるのは確かです。それでも、最終的には「フォローした以上は全部読む」とは言ってますので、一応当てにしてもよろしいのではないかと。

26件のコメント

  •  エイルも基準ありますが、フォローバックはしませんし、ユーザーフォローは超絶激レアですし(^_^;)

     ☆なんて滅多につけませんし(^^ゞ読み合いとかお返しもしませんし・・・コメントはすぐ書きますけどね\(^o^)/

     かわりにエイルのコメントとか、レビューへのお礼まりも求めませんけども(*^_^*)

     湾田珠己 様は優しいなと思いますよ(≧∇≦)b

     エイルには長文コメントに酷評アドバイスなんでもござれ\(^o^)/

     長編はプロットとストック、設定の兼ね合いでストーリーに影響する部分は修正出来ませんけどね(´・ω・`)

     エイルはストックが一ヶ月くらいないと不安になるんや、そしたら5万文字くらいストックが最低あることに(^^ゞストーリー変えたら全部破棄とか無理すぎる(泣)

     という事で、そもそも受け入れ余地が余り無いので、何言われてもどうしようもないからで、メンタルにダメージ来ないのです(*^_^*)

     一応下調べとか設定はしっかりとしてあるので大きなミスは無いはずなんでけど、知らないジャンルの話題も多いですが(;一_一)
  • なるほど。短編だと星辛い傾向は感じてましたが、そういう基準があったんですね、納得。
    これは逆に、幻の短編星3を狙うしかないようですな!w

    対応、ほとんど私と同じですが、私はもっとしょっぱいかも。
    長編の一話読んで惹かれなければ、そこで切りますからねえ。
    同じく同文字数くらいの読み返しは行くんですが。評価高い作品避けるとこまで同じなのは笑いましたが。

    しかし、久しぶりに湾多さんの長文読んで、なんだか安心しました。まあ美緒とチューバ読めって話ですが、あれは花水木書いてからと決めているので、もうしばしお待ちを。ガッツリ読んで感想書きたいのでー。


  • エイル様

    コメントありがとうございます。

    今でこそ、湾多がなにか書いたら、それがこんなぐだぐだな文章であっても、即日のうちにそれなりに反応をいただけるようになってますが、カクヨムに登録して最初の三ヶ月ほどは、もう、だぁーれも読みに来てくれませんでしたんでね。三ヶ月ですよ。ずっとPV数ゼロ。
    音楽動画の感覚でやってたもんだから、最初はただタグ付けだけ頭使って、アップして待ち続ける一方だったんですね。You-tubeなんかじゃ、そんなんでも二桁ぐらいは見に来てくれるから。じゃあ小説サイトだとその半分ぐらい? とか期待してたのに、それどころじゃなくてゼロ。
    さすがに二ヶ月目で、どうやらこっちから積極的に動かないと投稿サイトって読み手がつかないものらしい、と分かってきましたんで、そこから自主企画に参加するようになって、コメントして回るようになりました。それがちょうど一年前の今ぐらいです。
    ……という、駆け出しの時にちょっとした洗礼を受けた身なんで、レビューなどくださった日には、時に倍返しみたいな応対をしてしまうことがありますね。嬉しすぎて。そう言いながら、その中身が星1つ×2作で暑苦しい長文コメントじゃ逆効果ですけれどね 笑。
    まあですから、閑古鳥が鳴いてるお店に客が入って大はしゃぎしているだけで、優しいというのとは違うと思います w。ポジティブに受け止めていただけるのはとてもありがたいですけれど。


    みなさん、人それぞれの流儀でやってるわけですが、エイルさんの場合はコメントの返しも早いし、間違ってもテンプレみたいな社交辞令だけで終わったりはしてないし、何よりもたくさんの作家さんたちの交流スペースたらんとしているスタンスが素晴らしいと思います *^^*。これは、客への絡み方が暑苦しいだけの湾多などには望むべくもない美点だと思います。「それ以上何を望むの?」って話ですよ。

    しかし常時一ヶ月分のストックがあるというのもすごいですね。湾多はネタ帳はぎっしりなんですが……昨日もなんかすごい夢見たんで、あれをどうかすればとんでもないSFが……となるはずなのに、妄想ばかりで文は一行も書けてません。日々妄想で、今日も作品とは関係ないコメントを書いてるだけで終わってます。
    うん、そろそろ今年の第一作を上げねば。



    梶野カメムシ様

    実のところ、「短編は星2つで満点です」という、その一言だけ申し上げたかったんですが 笑、ついでだから取扱説明書みたいにぐだぐだ書かせていただきました。話の核心が伝わって何よりです w。

    上記の内容はあくまで原則なんで、ここまできっちりした応対ができているかどうかは我ながら怪しいですね。これからここの文読みながら手順確認やることにしよう。

    >評価高い作品避けるとこまで同じなのは笑いましたが。

    人気作避けてると、「もっと面白いのはないんか?」ってことになりがちで、結局何作も読んでしまうことになったりしません? なんだかんだ言って、いちばん安定的に面白いのは星の多い作品なんですよね。まあその作家さんを理解するのには複数作読むに越したことはないんですが。星の少ない作品を狙うのって、ある意味ギャンブル的な遊びに流れてる気もします 笑。

    年末からカクヨム内のイベントがいろいろ絡んで、しばらく読み専みたいなふるまいになってました。作品ではないですが、まとまった構成の文を書くのは久しぶりだったりします。これだけの分量で二日かかってしまった。ちょっとなまってますね。ここから実作につなげていきたいところですが――。
    「美緒とチューバ」、書き上げた時はひたすらナルシスティックに自分で何回も読み返していたんですけれど、さすがにそろそろ完結の興奮が収まって……というか飽きて w、「うーん、やっぱここは不細工な構成になってるよな」などと、いろいろ懐疑的な印象が強まってきました。まあ、全面改作はしないとおもいますけれど、ガッツリ読んでいただくのが恐ろしくもあり、楽しみでもあります。お待ちしています。もちろん花水木も。
  •  エイルは元々小説化になろうで、ダンジョンマスターを投稿してて、万PVを獲得してからここへ移動して来たので、企画なし、毎日更新のみで勝負でした(泣)

     ほぼ交流が無くてPVのみって辛いし収益もならないしなーって感覚なんですよね(*^_^*)

     ダンジョンマスターは無事にカクヨムでも万PVなので面白ければ読者は勝手に付くと思ってるので、そこがスタイルの差でしょうか(*^_^*)

     暑苦しかろうが、批判的だろうが、アドバイスで、あったとしても長文コメントはそれだけの長考と執筆時間がありますから作家としては嬉しい限りだと思いますよ(≧∇≦)b

     特にPVだけじゃなくて交流大事って思うエイルはコメント貰うの最高主義!?なんですよね(∩´∀`)∩ワーイだからこそ返信は丁寧にかつ、あとから違う読者様が読んでもネタバレとか不快にならなくて、コメントしやすいようにとか考えてしまいますね(*^_^*)

     エイルは仕事中に返信書いてますからねぇ(;^ω^)そりゃ返信早いっすよ(笑)まぁ月間拘束時間が240〜250時間基本に残業なので、法令上限が見えてる状態ですしね(;一_一)許されるっしょ

     交流の場というか趣味で、遊びなので独りではつまらない!!なのでエイルと遊んでくれる人はとても大切にしてます\(^o^)/

     だからこそスコップエッセイとかもっとPVを!!エイルのダンジョンマスターは読み専さんも多いし☆以上にPV多いしコメントも3桁けど、カクヨムに埋もれてる遊んでくれる仲間に光を!!ついでに遊んでくれる人を探そうって活動をやってます。

     そろそろ春闘も終わりなので、業務拘束時間だけになりそうなのでエイルの挑戦状とか、再開しないとなーって(*^_^*)

     今後もこんなおっさんエイルと仲良くして下さいな♪
  • 私は短編でも星3出しますが、これは絶対評価ですからねえ。
    相対評価で短編と長編比べれば、そりゃあ長い方が内容濃かったりもするので、お気持ちはわかります。
    ただ、長ければよいと必ずしも言えないのが、また難しいところなんですが。

    >人気作避けてると、「もっと面白いのはないんか?」ってことになりがちで、結局何作も読んでしまうことになったりしません?

    ありますねえw
    最終的にやはり一番人気の一話を呼んでみたり。
    でも色々見てきた個人的な感覚では、星とかの評価と内容の質って、ほとんど相関関係ないです。星多いと読む人が多くなって、結果また星が増えるというだけで。意味不明な人気作も死ぬほどあります。
    まあ、人気作が内容的にまっとうなのかは、あらすじの段階で、あらかたわかりますし。
    あらすじ下手で内容がよかった試しがないですから。

    湾多さんの復活、楽しみにしてますよ。
    やはり知り合いがゴリゴリ書いてるのが、一番励みになりますから。
    私もやっと復活したので、これを切らさないようがんばります。

    美緒とチューバは、まあ完結まで行ってるんですし、改訂求めるとかもないんですが、例によって読んで感じたことは言いますよw
    いいことも悪いことも全部伝えた方が、次の作品であれ何かしら参考になると思いますんで。

    それにまあ音楽知識ないんで、多分借りて来た猫みたいになってるかもですしw

  • エイル様

    短くても気持ちのこもった文というのは分かるもので、そういうコメントを丁寧に返してくださる方がもちろんありがたいんですが、単純にこちらが書いた長さと等量かそれ以上返してくださるケースはやはりテンションが上がります 笑。決して多くはない長文コメンテーターつながりということで、今後ともよろしくお願いします。

    昨年の自分の作品群をつらつら眺めると、エイルさんとこの挑戦状シリーズ絡みの作品は、完成度その他で他のものより頭一つ抜けてる感じがします。まあ百パーセント湾多制作の文章は、たぶんプロット段階で余計なことをやってるのがダメだと思うんですが w、やはり短期集中で人様の企画に出すための作品、ということで気合が入るのが大きいのでしょう。そういう点でも、エイルさんの主催なさっているスペースはいい磁場が巡ってるなあって印象がありますね。「一緒に遊ぶ」っていう呼びかけ方がいいんでしょうね。これが「共に文章を高め合おうっ」とかじゃ、いっぺんに敷居が高くなってしまいますからねー。

    自主企画にはまた折を見て参加させていただきます。今年も楽しい集まりになることを期待してます。



    梶野カメムシ様

    続けてのコメント、ありがとうございます。
    短編は星二つで満点、というやり方に、今なお迷いがないわけではないのですけれども……特に、PV数が少なくて不遇をかこっていらっしゃる例を見てしまった時とかね。それとか、素晴らしい出来でレビューの文章まで献上したのに、星は二つきりなもんだから、確認した人、「この微妙な評価、何よ?」みたいにツッコむのかな、などと邪推した時とか。
    ですから、そうですね、「これほどの完璧なショートショート、もうこうなったら慣例を破って三ッ星差し上げるっ」というのが、年に数回ぐらいはあってもいいのかな、と思います。――って言うか、改めて確認したら、前回の「花水木」がそのレアな例になってました。うん、すでに破られてますわ 笑。いやよかった。なんか気が楽になりました w。

    >星とかの評価と内容の質って、ほとんど相関関係ないです。

    それはまた一つの真実ですねえ。私はせいぜい星500ぐらいまでの作品しか読まないんですど、その範囲だと……いやまあ、この先は言わずとも、ですね。一方では「なるほど、これだけの数々の仕掛けと引き込みのテクニック、三桁の星のことはある」と言いたくなる作品も確かにあると思いますが、逆に「これほどの名作が星一ケタ!?」ってな例も枚挙にいとまがないんで、結局「相関関係なし」ってことでしょうかね。
    いっそAIで判定してくれないかな。電子頭脳は創作なんてやらなくていいから、出版編集者の下読み作業を請け負う程度の判断力をルーチン化して、カクヨムにも実装してくれたら……あれ、でもそれで弾かれたら洒落にならないか。AI時代の不条理がまた一つ? うーん、もう少しひねったら何か書けそうな気も。でも、一歩間違えれば投稿サイト内で罵声が飛び交いそうな展開になるか w。


    せっかくですから予告いたしますと、今年の第一作は多分旧作のアップです。例によってリメイクが色々必要なんで、少し手こずってますが、遅くとも三月中には。でももしかしたら、勢いで書いた短編の新作が挟み込まれるかも。ネタはとにかく並んでるんです。どうかするとざざっと書き始められそうなんですが――まあ、これだけ周りが毎日のように作品発表してる中で殻にこもってるのもそろそろ限界なんで、遠からずなんか出てくるでしょう。またよろしくお願いいたします。


  •  今日か、明日にはエイルの挑戦状9やりますよ(*´σー`)エヘヘ

     今エイルの書いてるので上がりしだいイベント開始です(*^_^*)

     せっかくなのでちょこっとだけヒントを(≧∇≦)b

     【エイルの挑戦状9】ペットと共に王道ストーリーだ

     また、今回のみ特別ルールとして全編において、ペットとの会話など(魔法、念話、翻訳機)による明確かつ確実性のある意思疎通は禁止とします。
     ※ボディランゲージや鳴き声などによる推測的な意思疎通は問題ありません。
     
     それでは以下のプロットを使用してください。

     


     簡単には帰ることの許されない旅に強制的に出発させられる主人公は嫌で仕方ない。
     
     そんな主人公に【旅に全く向かないペット(魔物・動物・幽霊・ロボット・人間などなど何でも良い)】がお留守番してくれず、仕方なく連れて行くことになる。
     
     旅に向かないペットなのでやっぱり、トラブルが起こる。


     冒頭はこれで確定(*^_^*)【】はあと2つですけど、これだけあれば予想つきそうですね(*^_^*)
  • まあわかりますよ。
    私もまだすぷりんぐ・うぉーに星入れてないの心苦しく思ってますし。
    もちょい進んだら入れようと思ってるんですがw

    あれ、花水木でもらえてましたか。
    なら続編でも狙うしかありませんね。がんばりますw

    AI採点、ざっくりとならもうできそうですが、何をもって高得点とするかと言うと、簡単そうで恐ろしく難しいんですよねえ。特にさまざまなジャンルが混じってるウェブ小説では困難そう。

    私も感想企画とかやって思いましたが、根本的なルールを無視してる作品が普通に星100超えてるのを見ると「評価ってなんだろう」と迷宮に迷い込んだ気になったり。少なくともカクヨムに限れば、それが順位でありプロとかにもつながるわけですからね。結局、主観で良し悪しを見ると言う以上のことは出来ないなと痛感した次第です。あとは自作で理想を体現するしか。

    ああ、復活は近そうな感じですね。
    刺激を与えられてたなら、私がちまちま短編書いてたのも無駄じゃなかったってことで。私も負けじと花水木の新作、それに神風再開まで、三月中にこぎつけたいと思います。

  • エイル様

    うわお。
    このタイミングで始動ですか。ちょっと焦った w。
    慌てたついでに、今年の一話目、勢いでアップしました。結果的にエイルさんにどつかれた形になりましたね。ありがとうございます。まあ……あまりおめでたい感じの小説ではないんですが。

    ヒントもありがとうございます。
    しかしひねるのが難しそうなパターンかも。
    飛び連休の合間に、つらつら考えてみます……。



    梶野カメムシ様

    この三ヶ月ほどでじわりと交友が増えて、それは嬉しいのですけれど、つながりのつながりみたいな感じであちこち読んでいくと、おっしゃるとおり、評価ってなんだろうって気になりますね。
    仮説ですが、現在の投稿サイトって、多分読書経験値別にユーザーが塊になってしまってて、失礼ながら高校文芸部レベルでデビューしてしまってそれなりに星の投げ合いが常態化してる一群と、それよりはスレた読み方ができるようになってて星を渋る(笑)一群と、もしかしたらさらにその上のクラスが混在しているがための、この状況ではないかと思ってるんですけれどね。いや、音楽でも似たようなもんなんで。クラシックと言い、ポップスと言い。

    まあ、我々としては、目の前に降りてきているものを、能う範囲でただ文章にしていくだけだと思うんで。でも、話が通じ会える方々との交流は何にもまして励みになります。

    というわけで、上の欄に書いたんですが、なし崩し的に一作目、アップしました。はっきり言って、自分でも言いますが、問題作です。カクヨムでは初めてのホラーですね。なんだか梅だ桜だという折に、申し訳ない気もしましたけれど……ええと、説明書きをお読みになってスルーするかどうかは決めていただければと。そういう文なんで。
    とりあえず、これをきっかけにぼちぼち出していければと思います。
  •  エイルの挑戦状9公開しました(≧∇≦)b

     https://kakuyomu.jp/user_events/16817330654697345960

     気が向いたら参加してくださいな(*^^*)
  • おっと、コメントしたつもりが消えていた様子。

    わかりますよ、それ。
    私は時々、高校の教室に迷い込んだのかな?と思う時がありますもの。まあ場違いと言われるべきは私のほうなんでしょうがw

    多数派がそちらである以上、評価とか常識も違ってて当然かもです。
    ましてや、運営がそれを推してる方針なんですから。

    まあ、湾多さんが言われるように、私らは自分が納得する作品を書き、読んでくれる読者を大事にする。それでいいんだと思います。
    私はまあ、耳を傾けてくれる人には言いますが、それ以外はスルーしとけば大事ないわけですし。言ってプロだってそういうものです。

    音楽もそうなんですか。意外……でもないですね。
    音楽性の違いとか、そもそも耳の経験値だってありますし。
    私は耳はクソ雑魚なんで、文字通り耳の痛い話ではありますがw

    さて、合間を見て犬憑き読み進めてますよ。
    最近、軽い短編ばっか読んでたので、逆に新鮮ですわw
  •  背中を押せたのなら何よりです(*^_^*)

     コメント返すときは書いていただいた内容になるべく全部答えるので同じくらいには最低でもなりますね(≧∇≦)b

     プロットシリーズはなるべく自由度を残しつつ、それなりに面白くなる骨格を考えて、そこにアイディアによりオリジナリティが出せるようにすると(≧∇≦)b

     プロット考える方がクリアするより遥かに辛いわ(笑)

     人って自分と同じか下のレベルは評価出来ますが、上のレベルは凄いと思うかか理解不能なんでしょうね。

     理解不能は評価しないわけですし、SNSみたいな使い方をしてる作家の作品が評価されてるとも、思いますね(・・;

     とかいうエイルも、今回の挑戦状は描写難易度を跳ね上げたので、挑戦状突破人数足りないかもなーと、思ってます(´・ω・`)

     犬憑きのレビューですが、エイルは少しでも、読者が増えるようにオススメ!!って書くのですが、なんか失敗してないか心配だったりします(^^ゞ大丈夫ですかね??
  • エイル様

    状況確認しました。
    いやー、名だたるチャレンジャーが二人もパスできなかったとは。これはちょっと今までと流れが違いますね。
    一応、原案は練ってみたんですが……まあもう少し転がしてみますね。久々に期限付きの執筆で、ちょっとアドレナリン量が上がってます 笑。

    それと、話後回しになりましたが、「犬憑き」のレビュー、ありかどうございますっ。
    いやもう、何も申し上げることはございません。紹介文として、思い切りど真ん中な書き方してもらったな、と思います。正直、最終話のコメントだと、読後感としてはドン引きっぽかったりするんだろうかと 笑 想像もしたんですが、読み取ってほしいところはしっかり読み取っていただけたと確認できて、嬉しいです。ややとんがりすぎている作品へ、無理なく読み手を呼び込んでいただけそうな、とてもありがたいキャッチをいただきました。
    これでレビューはもう三件もいただいてます。過分な、としか申し上げようがないご厚意を頂いて、恐縮の極みです(という言葉をずっと続けてるんですが……芸のない話で)。

    > 人って自分と同じか下のレベルは評価出来ますが

    上に書いた「高校文芸部レベル説」は、なんのことはない、私自身の記憶によるものです。高校時代、一応文芸部副部長だったんで、原稿のダメ出しみたいなのもやってたし、批評の真似事みたいなことをしてたんですが、あの時の「いい・悪い」の感覚って、今現在カクヨムのあちこちで飛び交ってるコメントの内容とすごく一致するんですね 笑。感性的にも、レベル的にも。
    あ、つまりこの人たちって、単純に読書経験が浅いんだろうなと。でも、百冊読んでから出直してこい、なんて言うのは、「誰でも書ける」というサイトの方針と矛盾するし、書いて二日目の学生でも声をかけてもらえるのは、こういうところの美点だろうし。何よりも私自身、もう少し上のクラスから見たら「出直してこい」の口だろうし w。

    何にせよ、湾多は星が三桁なんていかなくていいから、こうやって丁寧にやり取りできることの方がありがたいと本気で思ってますんで。またレビューいただけるようにがんばってみます。例によって期限ギリギリになるかもしませんが、今回もよろしくお願いいたします。

  • 梶野カメムシ様

    共感のコメントありがとうございます。

    音楽は……まあ、湾多も別の変名でやってる演奏動画とかがいい例なんですが w。
    具体的に申し上げるのは控えますけけれど、「おめー、こんなヘボいアレンジのしょぼい実演なんかに、星つけてんじゃねーよっ」と、もう三十年若かったら、自分も絡んだりしてたんだろうか、なんて想像したくなるような例が、山のように。
    もっとも私自身、そういうイージーな動画を見て、「じゃあ自分も出来るかな♪」と気楽に飛び込んで経験ゼロからチャンネル作ったんで、どの口が言うか、とはたかれそうですが。
    にしても、本物のプロ演奏の素晴らしい音楽より、ひと桁年齢の〇〇ちゃんの演奏動画のほうがフォロワーも圧倒的に多くて稼げてるって……で、こんなこと口にしても「何を今さら」と冷たくスルーされる今の日本文化事情って……なんていうか、アマチュアリズム万歳ってな風潮になりつつあるんではないかと。
    こういうのが長期的に続くとは思えないんですけれど、何かが変質してるのは確かだと思います。
    一方で、案外過去に類似の例があったりするのかなとも。モーツァルトやベートーヴェンが子供時代に演奏旅行してたのは有名な話ですが、あの頃のあれって、まさに「〇〇ちゃんの新動画、百万再生突破!」みたいな話と同じノリなんですよね(多分)。要するに、ビジュアル的に見栄えのするパフォーマーをさらし者にしてひと儲けしようという大人たちの図 笑。そういう中から大作曲家が育ったりもしたんですが、実質は素人芸に毛が生えたのが99パーセント以上だったろうし。
    あの時代も、下手な子供に演奏会やらせてちやほやする風潮をして「ええかげんにせい」と罵っていた有識者はいっぱいいたらしいし、音楽なり文芸なりの発表の場がいっぺんに開放されることがあったら、まあありがちな話なのかな、などとも考えました。

    なんだか半分自分のネタまとめのついでで話を続けさせていただきました。いや、ほんとに何か一本書けそう 笑。適当に読み流していただければ幸いです。

  •  エイル自身が高校生のレベルを知らないというか、執筆歴は2020年6月からなので3年以下なんですよね(´・ω・`)読者歴は長いし一定レベル以下は読めたものじゃないので読み合いはしませんけども(TOT)

     でもコメントいただくと、これかなり近くで解説してあるよ?とかその心理描写してあるし違うけど?とか多いんですよね(・・?

     場合によってはシーン切り替えすら分からんとかまでありますので(@_@;)どうしろと、っていうね(*^_^*)ちゃんと視点切り替えを含めて一文目に明示してあるから!!そんな方でも作家として作品出してますしね(^^ゞ

     そんな細事は置いておきまして、犬憑きはやっぱり苦労された人生を歩んだ方は心理描写が上手いなぁって、思います(≧∇≦)

     レビューは問題なくて良かったぁ(≧∇≦)b勝手にエイルが解釈して湾田珠己 様の考え伝えたい事と今後の読者の捉え方を歪めてないかな?とか悩んでレビューするかも悩みましたから(´ε`;)ウーン…あくまでエイルの回答ですからね(^^ゞ

     エイルはどうしてもマイナス面の心理描写が特に苦手なので羨ましいです(*^_^*)

     ドン引きかなら、ダンジョンの主人公は一国の貴族に仲間を物扱いされたらその夜に王城制圧して監視下におきまして、国王と貴族は皆殺しそして貴族街は更地〜♪

     その後に育ての親の愛人が、軍事偵察で失敗して捕まってしまい、拷問レイ○殺人されたら敵性国家同盟を滅ぼすというか、大陸の人間をほぼ絶滅させました〜♪

     ついでに味方の文化も宗教もぶっ壊してしまうという(^^ゞ

     なので犬憑きは、1家と取り巻きだけで許したのかというね。恨みの深さを考えるとなら見て見ぬふりしたその他大勢もターゲットにしても仕方ないとも思います(*^_^*)その場合地域が終わりそうですが(´・ω・`)

     エイル自身ダンジョンマスターはやり過ぎと思うのでサラッとギャグ調にはしてますが、客観視すると、エグいし反撃でテロも、厭わない主人公ってとか思いますね(・・;

     なのでエイルをドン引きさせるならこれは上回る必要がありますよ(^^ゞ

     やっぱりエイルはロジックの分かる頭オカシイキャラが好物なんです(笑)
  • いえいえ。
    私も常日頃考えていた話だったので、大変興味深いです。
    子供コンサート、聞いたことありますそういや。

    まあ逆に、マニアだけになった業界は滅びに向かうというのも、
    経験則的に正しいと私は思ってるので、まだしも人が集まるだけマシなのかも、
    とも考えられます。

    娯楽には必ず飽きがくるし、煮詰まるものです。
    駄作が増えるほど客が離れるのは、アタリショックの前例もあります。
    ましてこのスピード感ですから、この状況も五年後十年後には激変してても、何もおかしくありません。もちろん残る人は残るでしょうし、世に認められる本物も出てくると思います。

    じゃあ何が本物かというと、これまた難問で長くなりそうですがw


    私、リアル読者に文学部出のご意見番がいて、毎回フルボッコにされてるんです。
    で、そいつ(女)に、同じ疑問をぶつけた覚えがあります。
    答えはですねえ。

    「当然でしょ。
     まともな小説読みたいやつは本屋で金出すんだから」

    ……へい。ぐうの根も出ませんでしたw



  • エイル様

    「犬憑き」は想定外に高評をたまわっておりまして、そのこそ自体は嬉しいんですけれど、案外これぐらいだと「過激な」作品のうちにはならないんだな、ということがじわじわ分かってきたところでして w、改めてカクヨムユーザー層の厚さにのけぞっているところです。ちょうどいいくらい、だったんでしょうかね? みなさん、練れていらっしゃる……ホラー分野のハードルが上がっていくのも当然ですね。

    一点、念のためですが。

    >やっぱり苦労された人生を歩んだ方は心理描写が上手いなぁって、

    上手い下手はともかく、私自身は苦労した人生など歩んでおりませんので、そこは慌てて補足しておきますね。
    ええまあ、思春期に大都市圏から親の転勤で遥か離れた地方都市に移って、なんというか、理不尽な体験は山のようにしましたけれど、それはそれで人生の糧ですし。その後のあれこれにしろ、日本人の平均値程度か、むしろ軽いぐらいの苦労です。あるいは自業自得で受けた苦労とかね。今現在の生活ぶりは、絶対ぬるま湯です w。朝から晩まで働いている方々、介護その他で疲弊しきっている方々、あるいは子育てに執筆時間もままならない方々を見聞きしていると、ほんとに申し訳ないぐらいです(つまり、湾多はそのいずれでもない)。

    もう一点、上の話の延長で付け加えると、田舎社会って「犬憑き」ほど過激なことが起きることなど稀ですから。過激さはむしろ都会の方でしょうね。お互いろくに接点のない人間同士だから、通り魔なんかも普通にいるし。
    田舎は、後々面倒が起きることを徹底的に避けますんで、イジメとかも、ガス抜きのために毎日はやるけれども、ちゃんと限度をわきまえてます(だからたちが悪いんですが)。まあ色々便利なんでホラーの舞台にみんなよく田舎社会持ってきますけれど、今回の作品みたいに一方的なことにはなかなかなりません。全員がストレスを分かち合う社会ですから。一方で、隠れたところで明らかなやりすぎがあっても、なかなか表には出ないし常態化もしやすい、というのはありますが。
    色々な不公平とかねじれた理屈がまかり通って死に体になってる人はたくさんいる一方、実際に死ぬ人はまずいない、というのが、私の知っている田舎町でした w。あれなんでだろうな。どうやって暮らしてたんだろ。まあそういうわけで、「犬憑き」みたいな話は、むしろ大都市圏の衛星都市なんかの方が起きやすかったのかも知れませんね。ただ、孤立無援になる状況ってのは、田舎社会特有かなとも。ここは「田舎なので」と書いてしまうと、すんなり説得力が出ますね。

    余談ですけれど、私が十代の頃に暮らしていた地方都市は、とある有名ホラー作家の生地でもあります。現在、その作家関連で売り出そうって動きは全然ありませんけれどね。で、その作家も、自分の郷里が自分の作品の舞台です、とはもちろん言いませんけれど、あの町を知ってる者からすると、なあんとなくわかるんですよね 笑。ああ、あそこの出身だからこそのこの描写なんだなって。徹底的に閉鎖的で、全員がきしみ合ってるような人間関係。むろん、「あの町をデフォルメしたらこうなる」っていう意味ですが。
    ということで、なんか色々矛盾したこと書きましたけれど、半ば雑談の領域なんで読み流してください。「挑戦状」の方は、週末がやや立て込んでるんで、急ぎ目に書いてみます。



    梶野カメムシ様

    何度も往復させて恐縮ですが、この機会にもう一点。直前の話題からですが。

    私が注目したいのは、いわゆるプロの仕事が当たり前だった領域に、アマチュアの世界が強烈な存在感を持って出てきた、という点なんです。これは多分小説の世界だとそれまでなかったことで、大きな変化になるんじゃないかなと。

    また音楽史の話で申し訳ないですけれど、ちょうど昨今ホットになってる話で、色んな本なんかも出ている話なんで引っ張ります。
    ええと、十八から十九世紀に移るあたりの音楽事情についてですが。

    そもそもクラシック音楽っていうのは、モーツァルト以前は基本的に貴族階級のもので、もっと言うと通のもの、プロフェッショナルのものでした。小さな違いが分かる人たち同士で、細かい約束事からの逸脱を優雅に楽しむ、という。
    それが、まあ市民革命のせい……とは大雑把にはくくれないんですけれど、とにかく色々あって底辺が拡がって、もっとわかりやすいものになりました。大味になって過激になって雑にもなった。それが、ベートーヴェン以降です。今日、コンサートで中心になってる「深遠なるクラシック」ってのは、実はこの(言ってみれば)劣化版の音楽です。まあ、今となっては優劣の問題ではないと誰しも言うとは思いますが、申し上げたいことはおわかりでしょうか。巷に流れる音楽が、ベートーヴェン以前と以後ではっきりと「品質的に」様変わりしてしまったんですね。きちんとした約束事を理解し、聴き方というものを知っていた人々は、時代に洗われて絶滅種になってしまいました。いることはいたけれど、とにかく書かれる音楽自体は様変わりしてしまった。
    こういう変化が、もしかしたら小説の世界で起きているのかなあと、湾多は妄想してます。妄想です。十九世紀の音楽史と安易に同列にはできない、とは思います。でも、事の本質が「数は正義」ということであれば――もしかしたら、二百年前の西洋音楽みたいな変化が、文芸の世界にもあるいは――などと考えます。
    だったらどうするか、と言っても、まあ結局自分がやることは変わりないのですけれども。

    おそらくは考えすぎ、勘ぐりすぎのたぐいだと思うんですが、聞いてくれる人がいないかなと思ってた話題なんで w、つい長話しました。ご参考に……というのも変ですが、転がしてて何かのネタにでもしていただけたら。
  • ほうほう、そういう事情があるんですね、クラシック。
    部外者にはまったくわかりませんが、そういやさっき本屋で、ベートーベンをメタクソに貶してる本を見つけたので、こういう感じなのかなーと思ったり。

    旧世代の音楽を復活させたり、それに倣った音楽家って出てないんですかね?
    温故知新じゃないですが、ファッションやゲームなんかではわりとあるんですが。

    まあ、太宰や漱石も当時は大衆文学だったわけですし、どの分野でもあることだと思いますよ。ただ、ラノベというか今の傾向が相当するかと言うと謎ですが。

    思うにこういった振興ジャンルが残り続けるには、天才の出現と中興の祖の存在が不可欠じゃないかと。低きに流れる水を上に向けるような。でなければ所詮一時の流行だった、という感じになると思います。絶滅はしないでしょうけど、現在の携帯小説くらいになるんでは。オリジナルとして何かしら残ればマシですけど、どうでしょうねえw

    私も流行追ってないので、のんびりしたもんですよ。
    幸い、小説は自分一人で作れる趣味ですし。ネットがあればたいていの活動は自己完結できるので、ありがたい限りですわ。
  •  人生の苦労してるって表現は、人の負の感情にたくさん触れてるという感じですかね(^^ゞ

     どうしても、地方都市でそれなりの学校、企業を渡り歩いたエイルはまともな人が身近に多くてさほど負の感情に触れる機会はありませんでしたから、経験不足もあるのでしょう。したくは無い経験ですけども(^^ゞ

     田舎って良くも悪くも閉鎖的なイメージで、分からないからこその恐怖がホラー作品の舞台向きなんでしょう。

     もしもエイルなら犬憑きをどうプロットするか、つまりどのくらいのさじ加減に調整するか、そしてメッセージ性とのバランスを考えるとではあります。

     史織が惨殺される。(ここまでは一緒)

     両親が破れかぶれの反撃に出る。(方法が不明でも娘が殺された原因が真予なのは明白でしょうから。またこの両親による反撃によってもう一つ山場が出来る。)

     ※読者からしてもここまで来てまだ謝れないのか?というヘイトを集められそうですし、それこそどんな地獄へ落としても許されるでしょう。

     両親が行動をしてるので、個別に違う方法で殺す。(犬の爪でズタズタにする、市中引き摺り回すとか)

     そして最後の語りとネタバラシへ

     この時、真予は学生時代と、変わってないとする。(コロと両親の思い出と生きて、復讐しかしない)出来れば、寺の手伝いして喋らないアルバイトとか、元の借家に戻るのもあり。

     語り手が復讐全てを受け入れつつ、孤独ではないとしっかり心理描写が必要。※成長しない過去を愛して復讐によって透明に生きる真予

     総真は全てを受け入れて協力しそれを全て許すという器の大きさをもつ僧侶になっている。※真予の過去と生きるに対する、成長という対比にする。

     そしてラストシーンは里美の死亡と魂喰らいへ

     真予は変わらず復讐を続け変わらない、総真受け入れ元のラストへ繋げて犬の首シーンでおわり。

     エイルならこんな感じかな?まぁ、ラストの心理描写が出来ないエイルには、かけませんけども(^^ゞこれは賛美両論出そうですし捉え方も読者毎に違うでしょう。

     あくまでエイルなら、こうするかなぁって程度の即興であります。


     エイルの挑戦状はのんびりお待ちしておりますね(≧∇≦)bこれこそちゃんと悩んで調整したプロットですし、ある程度は面白くなるはず(≧∇≦)
  • 梶野カメムシ様

    長話にお付き合いいただいて恐縮です。しかしそろそろ一週間ですかね、これ。

    >旧世代の音楽を復活させたり、それに倣った音楽家って出てないんですかね?

    そう言う例はたくさんあります。一例として、ですが、バッハという名前はご存知かと思います。モーツァルトなんかより前の時代だというのも、漠然とお聞き及びかと思いますが。

    バッハという人は、実は存命中はすごくマイナーだった人で、今みたいに神の如き存在にまつりあげられたのは、主にメンデルスゾーン(ベートーヴェンと入れ替わるぐらいの世代の人)がバッハの音楽を再演して回ったから、という事情があります。基本、玄人受けする人だったんで、出版とかされ始めたら、たちまち「音楽の父」になってしまいました w。

    でもバッハ時代の音楽がそれで復活したと言うと、それはありませんでした。擬古文調みたいな感じでリスペクトされることはあってもね。聞き手の方が大昔の貴族みたいな聞き方をしてくれない以上、作曲家はそれに合わせないと食っていけませんし。

    けど、それで音楽がダメになったとは、今日誰も言わないでしょう。変容した先で最善を尽くすうちに、そのスタイルの中で傑作なり名作なりはできていくものでしょうしね。

    こういうものの変遷を追っていくと、大河歴史小説みたいで結構面白いです。が、さて、現在の投稿小説の変遷を未来の研究家が追ってくれることがあったとして、どうコメントしてくれるものやら。こういうのを未来視点でパロった短編ってのも書いてみたいと思ってるんですが、自分たちの時代を語るのって難しいです。まあ、あと二十年ぐらいこの趣味を続けられるのなら、老いさらばえたその対価ということで、したり顔で執筆するのも悪くないかも、ですね。




    エイル様

    繰り返しの丁寧なご返信、ありがとうございます!

    別案のプロットもありがとうございます。こういう持っていきかたもアリなんですね。両親が反撃、ですか。うん、確かに逃げ腰になってるだけの悪役を惨殺するのは面白くない w。

    負の感情に触れた経験量が、自分の場合多いのか少ないのかわかりませんが、他人の悪意をたくさん見てきたと言うよりは、自分の闇を自覚することが多かったかも知れません。ああでも、これはこれ以上語りだしたらここのコメント欄には到底収まりませんね 笑。
    ま、その闇がいずれ作品の形で結実できたら、と思います。

    挑戦状の作品は、一日二日では無理があったようで、やっと序盤が形になったところです。長くはしないつもりですが、質的にはともかく、ちょっと驚いてもらえる話にはなると思います w。よろしくお願いします。
  • コメントで丁寧に、どうすればよくなるか、を厳しすぎず、甘すぎない絶妙な語り口で評価くださったと感じました。
    そのスタンス尊敬します!
  • 松コンテンツ製作委員会様

    わざわざのコメント、恐縮です。ちょうどここのノートで書いているとおり、今回のようなコメントは自重するようにしているんですが、ついつい書き出したら止まらなくなりまして……失礼いたしました。

    コメントを受け入れてくださる度量のある方には無事に通じ合うこともままあますが、本来これは自慢できることではないと思います 笑。ともあれ、お役に立てたのなら何よりでした。
     
  • コメント伸びすぎたので返事控えてたのですが、犬憑きの感想返信見てお伝えしたかったことを思い出したので、一つだけ。

    >今どきだとマジで町一つゴーストタウン化させないと、世間様を騒がすホラーにはなりえないということでしょうか。

    ここについては、私もそうではないと思います。
    ただ規模を大きくしてもリアリティがなくなるだけです。

    恐怖というのは、現在より未来にあるものです。
    ゴーストタウンそのものでなく、「そうなる可能性」の示唆が怖いんです。
    永遠の復讐、生涯をかけた呪いの中に、それを仄めかすのが上質なホラーだと私は考えます。

    例に出した産婦人科の廃止などもそうです。
    それ自体はそう珍しい話でもないです。少子化だし。
    でもそれで済むのか。本当にそれだけなのか?……と思わせるのがホラーの本質なのだとお伝えしたかった次第です。

    あと、心の闇を吐き出すという意味では、拙作の「きみにさいごの花びらを」が、自作で一番ぶちまけてる奴ですね。
    昔の作品で細部が甘く、人にお勧めしづらいんですが、サイコホラーという一点だけは鉄板です。まあ「これホラーなの?」とも言われたりするんですがw

    また湾多さんにホラーを書いてもらいたい、梶野でしたw


  • 梶野カメムシ様

    参考意見、ありがとうございます。これまた、なるほど、と唸らされました。
    "可能性の示唆"が怖い……いや分かります。読んだ途端、具体的な作品例もさーっと脳裏に流れていったんですけれど、長くなるんでそれは割愛します w。うまいくくり方だと思いました。この一言だけで、「小説雑話」一回分になりそうですね ♪。
    うん、そういや、「仄めかし」こそが小説表現のキモだ、みたいなフレーズもどこかで見ましたわ。それとも直接聞いたんだっけか? このタイミングで改めて伺うと、改めて重みを感じます。

    「きみにさいごの花びらを」、ご紹介を受けて拝読しました。「替え玉直訴」より以前の作品は、そのうち読ませてもらおうと思いつつ、いつの間にか失念しておりましたが、いやまたこれは。即日コメントは難しいと思ったので、レビューその他は明日以降に。少なからず衝撃を受けました、と、ひとまずここでは申し上げておきます w。
  • 〉短編は二点満点です。一〜二万字程度までの作品は、商業レベル並みのすばらしい作品でも星は二つ止まりにしてます。

     盾のおっさんとツンデレ花嫁(∩´∀`)∩ワーイ満点貰った(∩´∀`)∩ワーイ

     こんなところにこっそりお礼参りです(*^_^*)

     ちょっと返信コメントにも書きましたが、ほぼ処女作にして練習作品ですから、本当はもっと短い予定が大幅に足が出たてたりもしますし、なんとか読めるレベルにしたというのがエイルの自己評価だったりします。

     その割にはレビューとか良いのはなぜ?くらいな感覚でした(笑)

     書いた本人がダジャレの延長線上で、マンネリ気味だけどマリー可愛いなくらいに思ってましたし(^^ゞ

     この作品の書く前はギャルゲーもといエ○ゲーをやってたりでツンデレという、ジャンルは身近すぎたのでしょう(^^ゞもう少しツンデレさん出してもいいかもなぁ(^^)/

     エースも主人公としてクズすぎないようにくらいで、呑んだくれおっさんで造形したくらいで深く考えてないですしね(;´Д`)

     やっぱりしっかりと評価理由とかまで頂けるのはありがたいですヽ(=´▽`=)ノ

     本当はここは問題とか直し所とか元々が稚拙な作品だけに色々とあるのでしょうが、ご拝読と過分な評価とお褒めをいただきありがとうございました(≧∇≦)

  • コメントありがとうございます!

    作品の熱気と言うかポテンシャルと言うか、そういうのにあてられてちょっとハイなコメントを書きなぐっただけだったんですが、喜んでいただけて恐縮です。

    >その割にはレビューとか良いのはなぜ?くらいな感覚でした(笑)

    私も最近、自分の過去作読み直して実感するんですけれど、よくも悪くも計算が行き届いていない時期の作品って、独特の引力がありますから。たぶんそれがご本人にも意識しない形で出ているのだろうと。
    なんと言っても、あそこまで丁寧に女の子が惚れていく要素を上積みしていく展開は、書き慣れた人だとあまり使わないと思うんですよ。
    悪く言えば過剰なんですけれど、よそ様がテンプレと割り切って書き飛ばしてばかり、それが常識、というタイプのストーリーで、こうまで(きちんとギャグを織り込んで飽きさせない会話を繰り広げつつ)じわじわと上塗りしていくのは、湾多的にはとても新鮮でした。結構早い段階でハッピーな曲調になって盛り上がっているのだけれど、そこからさらにさらに手を変え品を変えてすごくエキサイティングに多幸感たっぷりな音楽へ仕上げている曲、みたいな感じ。
    たまたまそういうのが書けただけ、とおっしゃるかも知れませんが、そういいながらもこういう話って、読めた試しがないですからね。

    まあ、今のエイルさんらしい毒気を抑え気味にしていたことも、もちろん大きな加点要素だったとは思いますが ^^。私個人は、あのおっさんは人知れず鉄の肝臓を持っていて、それなりに長生きもして幸せに暮らした、と思いたいです。あれで精神的にクズ要素が強かったら、まあ評価はどうしても微妙になりますよね。
    あとは、やはりダメっぽさがそこそこリアルなんで、リアル人生負け組のおっさん連中には刺さるというのが大きいかと 笑。でも、そういう負け組に寄り添う要素があるって、とても大事だと思います。

    ああ、いいなあこれ、と思わず言いたくなるような作品なんて、湾多はなかなか書けません。この頃は特に。でもいい話はいい、と素直にコメントは残しておきたいので。
    丁寧なお返事、ありがとうございました!
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