えー、湾多珠巳なる物書きがカクヨムに現れて、一年余りが経ちました。
湾多のコメントの書き方は、降れば土砂降り……じゃないですが、書くとしたら長い。時に長過ぎる。そして、重たい、暑苦しい。一方で、すいぶん丁寧なメッセージ送りつける割には、星が三つなんて滅多にないんで、こいつは何を考えとるんかと 笑、眉をひそめられている御仁が多数いらっしゃるんだろうな、などなど、かねがね気にはなっていました。
正直、自分でも自分の行動基準がどう転んでいくかわからなかったので、文章にするのを控えていたんですが、そろそろ一応の流儀が固まったかなと思えてきたんで、この機会に一文を設けました。すべてのケースで以下の通りに動いているわけではありませんが、湾多なりの大まかなお付き合いルールはこんなものです。
1.星のつけ方
・短編は二点満点です。一〜二万字程度までの作品は、商業レベル並みのすばらしい作品でも星は二つ止まりにしてます。
何つっても、短編と長編ってかけるエネルギー量が違いますし。いや、三つつけたいなーって思うことは結構頻繁にあるんですけどね。やっぱり執筆時間からして何ケタも異なるもの同士を同列にはできないな、と。
ただし、短編集になっていて、どれも二つ星レベルばかりの良作揃いだと、三つ星を献呈することがあります。
・長編の星は、原則として全文読み終えた時につけることにしていますが、進行中の長期連載作品などでは、ある程度その作品、あるいは作家さんの方向性なり技量なりがはっきりしたら、その時点で仮づけすることがあります。その際は後で増やすことを見越して、とりあえず一つとか、渋い付け方になることがしばしばあります。どうぞクライマックスで湾多を唸らせて、最終的に満点値まで搾り取っていただければと思います 笑。
・では、具体的な評価の仕方は……と話を続けようかと思いましたが、あまり意味がないような気がするんで自重します。結局のところはケースバスケースですし、突き詰めれば全部「なんとなく」「気分で」評価してることに違いないので。
・他、細かいところをもう一つ二つ補足しますと、
その一。えてしてバカ話とかお笑い系には甘いですね。単純に笑えたら勝ち、みたいな。たぶんこれ、三分ぐらいで書いたんじゃないかなと思えるようなしょうもないショートショートでも、爆笑させてくれたんなら仕方ありません。笑いは正義です w。
その二。表立っては言いませんけれども、下調べの質と量がすごいとか、誰もやらないような調査をしっかり報告してあるとか、あとは書き始めて間もない方だなと窺える作家さんの、精一杯書きました的なオーラがつやつやと出ている作品には、文章の完成度とか構成の巧拙と別の評価軸を設けることは、ままあります。
2.星を頂いた時や、作家フォローを受けた時の対応
・星に星を返したりフォローし返したり、というような馴れ合いは一切致しません……とハードボイルドを装いたいのは山々ですが w、まあ(どのような意図があるにせよ)「いいですね」と言ってもらえたら、「ありがとう、あなたも素晴らしいですね」と返したいとは思ってます。ので、応援マーク一つだけであれ、メッセージ付きの三ッ星レビューであれ、見知らぬ方から何かのアクションをいただいたら、ひとまずはその方のプロフィールを確認し、作品の一覧に目を通し、何か一作品は拝読させていただくことにしています。
・拝読させていただくのは、「なるべく近作で、なるべく短いもの」を優先します。近作が百何十話の長編しかない場合は、過去作品の短いものを。あるいは、読んでみた近作がどうにもポジティブに評価できないなと思ったら、(失礼ながら)他によさげなものを探します。湾多は基本的に天の邪鬼なんで、近作があんまりにも人気作だと、素通りしてあえて星の少ないものを先に読むこともあります 笑。
・短編が全然ないタイプの作家さんの場合は、まあスルーするのも何なので、長編作の最初の四、五話ぐらいまで目を通します。
・という感じで拝読させていただいた結果、どの作品をどう読んでもポジティブなことを書くのは難しい、もしくは、あまりにも創作姿勢が違いすぎる、と思えた場合は、ありがたく星をちょうだいいたしました、と画面を拝み、軽く一礼してそのページを去ることにしています。
・拝読した作品が湾多的に「当たり」で、かつ長編の未完作品の場合は、もうしばらく読み進めてから、作品フォローするかどうかの判断をします。これすなわち、湾多の場合、作品のフォローは基本的にしおり代わりです。
・近作を含む三つ以上の作品で「当たり」が見つかった時は、応援メッセージでのやりとりなどを経た上で、その作家さん個人をフォローすることがあります。現状、湾多の個人設定は、フォローした方からのすべての通知を受けとる形になっています。逆に言えば、お仕事ぶり全部を継続的に拝見するつもりでフォローしてますので、そこまで何もかも読ませてほしいとは思えないかも、という方には、作品フォローだけでとどめたり、短期集中で読みたい作品だけを読み漁らせてもらったり 笑 します。逆に、フォローしたいのは山々だけれども、こんな多作な人をフォローしたらえらいことになってしまう、というケースでは、あえて自重することもあります。まあ、なるべく頻繁に様子を見に行くことにはしてますんで、それで勘弁してもらうということで。
・やたら忙しい時期に星とかメッセージを頂いた方には、こちらからのリサーチが間に合わず、半ばもらいっぱなしになってるケースも多々あります。思い出した時に改めて寄らせてもらうこともありますが、応援等で何度となくお名前を目にしていたら、もっと早く伺いに出向く……かも知れない……と思うので、今後ともよろしくお願いいたします。
付録 全国のカクヨムユーザーから寄せられた、「湾多をめぐる問い合わせ・その他」から抜粋 (大嘘)
Q 湾多って作家から、急に応援メッセージもらって、別にそれはいいんだけど、文章がやたら長くてくどくて胃にもたれそうで、正直うざいんですけど。
A 遺憾ながら、それが基本仕様です。手書きで長ったらしい手紙なんかをやりとりしてた世代の生き残りであるため、本人は今風の軽くてあっさりしたスタイルに抵抗があるそうです。「書く以上は、相応の中身を相応の量で語れ」という主義でやってますんで、文が重めになります。まあ、世の中には色んな書き手がいるものだなとやり過ごしていただければよろしいのではないでしょうか。
Q 書き込みがやたら上から目線っぽくて、アドバイスが役に立つ立たない以前にイラッときます。
A 二〇二二年の夏以前に書き送ったコメントの中には、頼まれてもいないのに踏み込んで書きすぎたかも(本人談)、という例はそこそこあったようで、「反省している」とのことです。同年の秋以前だと、ポジティブなこととネガティブなことの両論併記にすることを半ば習慣にしていたため、これまたいらぬ反発を買ったケースもなきにしもあらずで、「自らの未熟を痛感している」とのことです。「こういう書き方をしてはいかん」と反面教師にするつもりで、横目で通り過ぎていただければと思います。
Q けっこういいことばかり書いて作品をほめてくれる割には、星が一つきりとか、星ゼロとかって、口とやることが食い違ってませんか?
A 前項をご参照ください。色々あって、現在の湾多はなるべくポジティブな物言いを中心としたメッセージの書き方になってます。本音モードだと、「一方で」と続けて問題点のようなことも書き並べるんですが、新人賞公募に出しますと公言してるような作品などでもない限り、とりわけ初対面の方には、そこまで踏み込んだことは書かないようにしてます。でも、いいところがほんとに感じられない作品だったら、そもそもメッセージなんか書かないらしいので、前向きな書き込み内容はそれとして受け取っていただければ、とのことです。
Q 別に悪い印象はないんですけれど、重厚長大なコメントにどう返していいものか、戸惑ってます。
A それをそのまま書いたらいいと思います。次があるとしたら、本人もある程度配慮した書き方になるでしょう。
Q 読んではほしいし、応援も星もほしい、でも、湾多のウザいメッセージはいらない。どうしたらいいですか?
A 悪意がにじみ出ない程度のシンプルな短い返し方を何度か繰り返せば、遠慮するようになるかも知れません。ただし、「あ、好きに書き込んどいていいってことだな」と誤解して、作家の返答が全然ないまま、湾多が一方的にメッセージを書き込み続けている、などという連載も、カクヨムには存在します 笑。逆に言うと、少々つれなくしても気に入った作品は読み続けますので、適当にあしらってやっていただければと思います。
Q 応援マークがほとんどつかないけど、作品フォローは続けてる。本人、読んでます?
A 基本、湾多にとって応援マークは「メッセージを書き込む際に必要な手順だから押す」というものになってます。たまにノリと流れで連載の全話に応援を入れることもあるようですが、だんまりで読み続けるのがデフォルトのスタイルのようです。ただ、割ときっちり読み続けてる作品と、しばらくご無沙汰している作品があるのは確かです。それでも、最終的には「フォローした以上は全部読む」とは言ってますので、一応当てにしてもよろしいのではないかと。