コオロギ

一話一話に切り抜きのように載せられる記事がリアルで、それを読者という完全な第三者目線で読むことで嫌な汗が出るような不気味さ、怖さを感じます。 年代のばらばらな、ただ●●●が共通する…続きを読む

生き返らなくてもいいかな、と思っていたのに、見ず知らずの他人の人生がかかっていると分かった途端「生き返らなければ」と手のひらを返す主人公が終始良い人で好感が持てます。 見方を変えれ…続きを読む

レビュータイトルは本作の『青い日々の夢を見る』中の一文なのですが、このお話が特に好きです。 現在と過去の対比に目が眩みそうになるのは、現在のせいではなくて、青春というものが記憶のボ…続きを読む

大切な人が亡くなって、まだ日も経たないうちの、そんな時にその人の声を聞いてしまったら。 あり得ないことのはずなのに、とても現実的で生々しく感じました。 ホラーが苦手な方にも、脅かし…続きを読む

仲の良い友人がとびきりのみやげ話を聞かせてくれているような語り口で、それでそれで？と聞き入ってしまいます。美しい景色を目撃したり、ひんやりとした空気を感じたり、自分も半分行った気に…続きを読む

遠目で見ていた子供番組を、近づいて画面の中を覗いたらきっと、こんな眩暈のするような悪夢が繰り広げられているのではないかなあと思います。

　子供たちが、ある病気で入院している友達のお見舞いに行くのですが、このある病気の設定、そして描写にぞっとします。そしてそこで起こってしまうことの顛末がもう…。 　子供である、という…続きを読む

　突然定められた『試験』。『試験対策』で後輩は魚になった。ある人はオーロラになった。では、自分は。
　この世界観、癖になります。

宇宙の果てのバーで語られる航宙士たちの怪談話、とても面白いです。 きちんとSFでありながら、きちんと怪談であるというバランスが絶妙な作品だと思います。 三万五千字とそこまで長いお話…続きを読む

「全ての事には意味があり、救いがある」。
読み終えて、なるほどなあとしみじみ頷いてしまいます。
先輩のかっこよさに脱帽です。

父は二階に住んでいる。それだけが確かな事実。 短いお話なのに、そこからどこまでも想像が膨らんで止まりません。 父は何者なのか？いや、何なのか？ 最後の主人公の考察の余韻が残って、…続きを読む

よく金縛りになっていた時期があり、
冒頭の部分にそうそう、そんな感じ！と頷いて読んでいたんですが…
まさかあんなことになるなんて…。

牛の夢を見たら泣いてしまいそうです。

ブラックジャック先生並みの腕（いやそれ以上かも）とレクター博士級のヤバさ（いや本当は優しいのかも）を併せ持つ名医『目井さん』と愉快な住人と不愉快な住人たちが繰り広げる非日常的日常群…続きを読む