目井さんはとある町のお医者さん。
目井さんのところには風変わりな症状を訴える患者さま方がやって来ます。
普通のお医者さんだったらどうして良いか分からない無理難題も目井さんにかかれば解決?(笑)
目井さん自身もかなり個性的なキャラクタですが、登場する面々も個性的な人たちばかり!
作者様のキャラクタメイキングのセンスに脱帽です☆
ブラックユーモアが多めのストーリーなのですが、読み終わった後に生き方や価値観について考えさせられるような話もあり、そこもこの作品の魅力です。
時折数話に及ぶ物語もありますが、殆どの物語は一話完結で、スキマ時間に少しずつ読んでいくのにも向いている作品だと思います。
名医の目井さんのはちゃめちゃ手術!そしてそれを日常のごとく受け入れる町の変わり者たち。おかしくも、楽しい町の雰囲気にあなたもハマること間違いなし!
ただし目井さんの手術を受ける際は、「全て自己責任」ですよ!
面白いお話、ショッキングなお話、そして心温まるお話。全てが網羅されており、短編集とは思えないような素晴らしい作品です!今生きている世界に足りないものは何か、命とは、そんな問いかけをしたくなるお話でした。
ただ、唯一怖いのは…やはり変人によるはちゃめちゃ手術でしょうか…あれでいい方向に進んでいるとは…天才ですね…もちろんいい意味です。
あなたも、目井さんと町の愉快な仲間たちに手術されてちゃうかも!?
あ、ちなみに、『目井先生』ではなく、
『目井さん』とお呼びくださいね。
訂正されますから、きっちりと。
なぜそこまで『目井さん』呼びにこだわるかは、お話のどこかで出てきます。
見た目も言動もぶっとんでいますが、とにかく腕の良いお医者さんです。これはさすがに助からないのでは、という状態であっても、生きてさえいれば助かります。それくらいの名医です。
そんなお医者様が出てくるわけですから、患者さんの方もバラエティーに富んで……という表現が正しいのかはさておき、とにかく様々でして、だけれども、目井さんがスパパーっと鮮やかに(?)治療してくれます。
時にぷっと吹き出すようなお話もあれば、時にぐぅっと胸が痛くなるお話に、
時にゾッとするお話もある。
読めば読むほどこの不思議なお医者さん『目井さん』が好きになっちゃう、そんなお話です。
いろんな意味で有名な名医の目井さん。どんな患者もたすけ、本人の望みとあればどんな希望も叶える。そんな彼のもとにやってくる患者もまたみんなズレている。
じつは、まだ10数話しか読めていません。文章は読みやすいので、さくさく進もうと思えば進めます。が、1話1話のインパクトがとにかくすごい。ので、じっくりかみしめたり休んだり――で、結果的にものすごくゆっくりになってしまっているのですが。
ホラーのようなブラックジョークのような、なんとも形容しがたい奇妙で摩訶不思議な空気感には強烈な中毒性があります。まずは1話、このおかしな目井さんワールドをぜひ体験してみて――!!
町でも有名な、名医の目井さん。彼の元には今日も、人間、動物、その他と様々な患者がやって来て、そして治療を受けていきます。
ですが、その治療方が普通じゃない!そもそも名医さん、一応肩書きは医者ですが、やっていることは明らかに医者の範疇を越えています。私見ですが、ドラえもんに出来ることは大抵この人にも出来るのではないかと言うくらいの万能ぶりです。
そしてやって来る患者達も、どこか常識を逸脱した存在ばかり。
こんな医者と患者が出会えば、当然まともな結果で終わるはずがありません。
笑える話、ホラーと紙一重の話、そしてたまにホロリとくるいい話。奇妙で愉快なお医者様の日常となっています。
「いろんな意味で」有名な町医者、目井さんの許へは、今日も様々な悩みをもつ患者が訪れます。全身が痒くて困っている人、忘れ物をしないようにして欲しい学生、恋人の頭の悪さを何とかして欲しい人、仲の悪い同業者、など……。
彼らの一つ一つの悩みに、目井さんは、いつも真摯に応え、解決してくれます。時には、残酷なほどスッパリとーー。
簡潔かつリズム感のある文書で、物語はサクサクと進みます。始めのうちは目井さんの治療法のあまりの斬新さに「うわあ……」となりますが、読み進めていくうちに、クセになってきます。
さて、今日はどんな患者さんがいらっしゃるでしょう?
病みつきになるシュール系ホラーです。