『帰ったら新しいウィスキーを開けると決めた。』

レビュータイトルは本作の『青い日々の夢を見る』中の一文なのですが、このお話が特に好きです。
現在と過去の対比に目が眩みそうになるのは、現在のせいではなくて、青春というものが記憶のボリュームを取りがちな上に、あまりに眩しいからなんだろうなと思いました。
淡々とした口調で軽やかに綴られる筆者の経験や考えにすっきりとした心地よさを感じます。