春木のんさんが拙作『味が渡せない』にレビューを書いてくださいました。ありがとうございます。
「孤独の飴玉」というタイトルは、なんとなしBUMP OF CHICKENっぽいなと自分自身は思っておりました。たぶん、タイトルを考えているときに、「飴玉の唄」が自身も知らないところで参照されていたのだろうと思います。
藤原基央の書く歌詞は、詩的というより絵本的だと思っているのですが(絵本は好きです)、書き方が真摯だなと思います。でも、
ぼくは嫌だよ きみがいいよ
離れたくないな
飴玉 たべた きみがわらう
は詩的な響きがあります。なんというか、敵わなさがあります。伝えても伝えきれない存在が、直接伝わってくるというか、文脈づけて理解したり、言葉にしたりしているそばで、超然と飴玉たべてるきみ。思慮の外に歴然とある存在、みたいなものを感じます。
たぶんそうしたイメージも潜在的に作用して、孤独の飴玉ってタイトルになったんじゃないかと推察しています。