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ようやく

ようやく、少女まできた。

憧憬という作品は、この少女を語ることがひとつの到達点として、歩まれたのでした。

当時でいえば20年を生きた私と、まだようやく10年を生きた少女というふたつの時間が、ひとつの空間に同時していることが不思議だった。

正直にいえば、私はこの10も離れた少女に恋を感じていた。それは社会からの逃避であると同時に、故郷観や時間感覚などと繋がっています。

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