書きたいことがあって始めたこの連載。脇道に逸れた星々ののち、思い直し仕切り直しして、表題とおなじ章題で書き始めた。一応の方向性は保っていると思うが揺れていて、それに抗いきれない。書くということは逸れることかもしれない。回路を組みながらいつか迷路になって思いがけない出口に達する。潔く、それを良しと言えないながら、悪しとも言いきれず残すことになる。さて、迷路に迷路が多重しているこの詩集の、テーマ性が読む方々に表れているだろうかと不安を覚えつつ、最後の詩篇を公開するのは、まだ当分先になりそうだと、それが喜ばしいことなのか、頭かかえることなのか、判然ともせず思っている。