ヤチヨリコ

先ほど、最終楽章を読み終えました。それと同時に、時計が鳴り、私は現実世界に引き戻されました。 ですが、「月光」が、ピアノの号哭が、まだ頭の中でかすかに聞こえるのです。 私は、ベ…続きを読む

1話、2話を読んでいるとき、何故、『星の海』というタイトルなのだろう、と思った。「星」も「海」も出てきやしないのに。 ＊＊＊ また、物語の序盤では、主人公の祖父の死が描かれてい…続きを読む

『ここのところ失敗続きで、何となく落ち込んだ気分のままいつもの「満カフェ」の鈴を鳴らす。そのままいつものカウンターに座り、いつもの抹茶ケーキを注文する。 まだ中学2年生の、それも生…続きを読む

『絵を描くことを趣味とする浅倉 陽葵は、とある日の放課後、教室に忘れ物を取りに行ったことで無愛想なクラスメイト向井田 徹に「付き合って欲しい」とただその一言を告げられる。 しかしそ…続きを読む

『●あらすじ 　夏休み。高校二年生の天野莉理依（あまの　りりい）は母の実家に帰省していた。家に着くと従妹の百地ひなたと小学生ぶりに再会する。学校で真面目に振る舞ってしまう莉理依は、…続きを読む

『よく女子がつけてるのは甘い香りの香水。でも彼女から香ってくるのはタバコの匂い。 人より少しだけ嗅覚が優れている佐々井は、隣の席の遠田から時折タバコの独特な匂いが放たれていること…続きを読む

『病室で独り静かに死期を迎えようとしていた淳。まだ高校生の彼には早すぎる死を目前に、未練や生きたいという思いが押し寄せる。そんな彼のもとに奇跡が起きた。 一週間という余命と一度だ…続きを読む

カクヨム甲子園2021の結果発表を見て、著者の学年を見たとき、ひどく悔しいと思った。しかし、この作品を読了したとき、はっきりと『負け』というのをはっきり意識させられた。 リアリテ…続きを読む